07月23日(水)の断片

▼会議を終え、ブルーノート東京へ。2ndステージは21時半からなので助かる。本日は、SOULIVE。レジーナカーターの時とはまったく異なる若い客層。そして超満員。SOULIVEのライブは初だが、こんなに人気があったとは。元々はアラン&ニールエヴァンスという兄弟にギターのエリック・クライズノーのトリオ編成だが、途中からホーンセクションが加わり、会場の興奮も最高潮に。途中から立ち見しなきゃなんないブルーノートなんて、初めてかも。実は苦手だが、仕方ないので自分も立つ。でも心の中はノリノリ。時にはこんなジャズファンクも楽しい。終わってみれば、2時間強。たっぷりと堪能した。

07月20日(日)の断片

▼収録を一ヶ月後に控えたスペシャルの臨時会議。資料を見ながら大まかな方向性を決めていく。決してこの手の会議は嫌いじゃないのだが、数年前と大きく異なるのは、より“今の”視聴者を意識してるところ。これまでは作り手がきちんとこだわりと情熱をもって筋を通して創ればそれなりに数字はついてきたが、今は違う。そんな現状に腹立たしさを覚えずにはいられないが、幾ばくかの希望を持って、今は臥薪嘗胆▼夜、仲間内とブルーノート東京へ。ジャズヴァイオリン奏者のレジーナカーターのステージ。これまでヴァイオリンは好んで聴く楽器ではなかったが、彼女の演奏を聴いてその趣向を改めざるを得なくなった。こんなにリズミカルなヴァイオリンは初めて。激しく弾むように弾いたかと思えば、かすかな音で静かに弾くという超絶テク。あんなに小さな音を奏でられることに驚く。言ってみれば、米細工を初めて見た時のような驚きだった。それにしてもヴァイオリンがこんなにも表情豊かな楽器だったとは知らなかった。自分の無知を恥じる▼関係ないが、間違って入店したと思われる酔っ払いが演奏中に暴れるというハプニングが。その様子をメンバー一同、気にしながらの演奏はある意味、貴重な光景。ただ、会場の空気は一瞬にしてシラけたけど▼あまりの感動に、早速、手に入れた彼女の作品『I'll be seeing you : a sentimental journey』もスタンダードナンバーをアーティスティックに料理した名盤。好きな女性ボーカリスト、ディーディーブリッジウォーターもゲスト参加していて、嬉しい。

07月16日(水)の断片

▼月曜日に引き続き、本日もビルボード東京へ。ケニーギャレットLIVE。かつてはマイルスグループにも在籍していたサックス奏者。約二時間、懐古的なジャズは一切やらずに“今”のジャズに終始。その姿勢は常に新たな手法を編み出し続けたマイルス譲りか。

07月14日(月)の断片

▼会議を終え、ビルボード東京へ。ジャズ界の重鎮、リーコニッツのライブ。マイルスデイヴィスらと「クールジャズ」という歴史的潮流をつくった伝説のサックスプレイヤー。御年80歳でありながら、今も尚、その“クール”さは貫かれていて、かといって懐古趣味に陥ることなく“今”のジャズを演っており、いい意味で裏切られた。

06月14日(土)の断片

▼会議を終え、その足で原宿クエストホールへ。山中千尋コンサート、2日目。昨日とはまた違った選曲とアレンジ。アンコールで演奏した、新たなアレンジの『YAGIBUSHI』は凄まじかった。そんな演奏が間近で聴けたことの至福。招待して頂いた関係者各位に多謝。終演後、本人にご挨拶。天才と少しでも言葉を交わせる喜び。もう次のライヴが待ち遠しい。

06月13日(金)の断片

▼原宿クエストホールでスタートした山中千尋さんのコンサートを観に行く。たっぷり2時間半、至福の時間を過ごす。演奏中はとにかく頭の中が空っぽ。自然と演奏に夢中になり何も考えることなく音と一体化してる感じ。気持ちよく乗るとかそういった類ではなく、何というか、いつの間にかもの凄い勢いで巻き込まれてる感じだ。だから何かを考える余裕がない。それが彼女のライブの大きな魅力。そしてもうひとつの魅力がMC。本人はうまく喋れないので、かなりコンプレックスがあるようだが、間違いなく唯一無比のMCで、観客はそれを楽しんでいる。例えば、普通のMCといえば、次に演奏する曲名を紹介し、それにまつわるエピソードなどを話すものだが、彼女は、「次は『イパネマの娘』をやろうと思ってたんだけど、やめました」と演奏しない曲をわざわざ報告する。そんな時、聞かされた方は“あ、そうですか…”と虚ろな気分になるが、彼女の場合、そこで笑いが起きる。計算なのか、天然なのか。どうも判然としない。ただ、少なくとも数回、そんなMCに声を出して笑った。とにかく演奏は凄まじいし、MCは笑えるし、楽しいコンサート。終演後、楽屋でご本人に挨拶。原宿クエスト・2ディズなので明日が最終日。当然、行く。

05月19日(月)の断片

▼東京国際フォーラムで開催されたジャズの巨人・ソニーロリンズのコンサートへ。今年実に78歳になるロリンズの貴重なステージを数ヶ月前から楽しみにしていた。ステージから離れることたったの数メートル。2列目の中央席。ずっとロリンズが目の前でテナーを吹いてる幸せ。思い起こせば、自分がジャズにどっぷりとハマってしまったキッカケが彼の歴史的名盤『サキソフォンコロッサス』だった。以来、ロリンズの作品をすべて買い揃え、新譜が出る度に心躍らせ続けたこの28年。数年前に来日した時は“最後の来日公演”と言われていてもう生で聴くことはないのかと悲しくなった。そのせいもあって今回のまさかの来日が決まった時は興奮した。そしてそれ以上に今日の演奏には興奮させられた。吹けば吹くほど疲れを見せるどころかヒートアップ、茶目っ気混じりの『セントトーマス』でさらに観客を盛り上げ、アンコールで最高潮に達する。ほんとうに圧巻だった。もうすぐ80歳になろうかというお年寄りとは思えない溌剌とした演奏。その様子は“楽器を吹奏する”というよりは“呼吸する”という表現のほうがピッタリ。こんな風にテナーを吹くなんてまさに仙人の域だ。観客はロリンズの呼吸に吸い寄せられ、心を震わされているのだ。すべての演奏が終わり、超満員の会場はスタンディングオベーション。何度も何度もお礼をしながら少しずつ去っていく人の良さが印象的。次にあの人の生の演奏が聴けるのはいつなんだろう。帰宅して、過去と今を交錯させなから高校時代に繰り返し聴いた『Reel Life』を久々に聴き直した。

04月30日の断片

▼久々に武道館へ。チックコリア&上原ひろみ Concert 「デュエット」。ジャズならではの丁々発止な連弾にぐいぐい引き込まれ、あっという間の2時間だった。たった2台のピアノ、たった2人のピアニスト。それだけでこんなに興奮させられるなんて。そもそもこの2人が昨年に行ったブルーノート東京でのライブを収めたCD『Duet』が素晴らしく、それがきっかけでチケットを取ったのだが、やはり生のステージは格別。普通のライブハウスと違い、ちと大きいが、会場には巨大なLEDが2台設置され、何台ものカメラでカット割りされた演奏の様子が映し出されて、逆にいい効果を上げていた。ジャズが解ってるDが指揮してるはずで、適時、的確な映像に感心。おそらくライブDVDが出るはず。今から待ち遠しい▼DVDといえば、「内村プロデュース」&「内村さまぁ〜ず(ネットで配信中)」が会社に届く。遅っ。こんな番組、やっぱり深夜にやってないといけないよなぁ▼会議をしていて、ふと携帯を見るとちょうど日付が変わった瞬間。5月。もう5月。もう5月かよ。まるで、4月がなかったかのように、5月。

04月24日の断片

▼何で手拍子をしたがるのか。ブルーノート東京のダイアンシュア・ライブに行って来たのだが、シュアが歌うとすぐに手拍子をする客がいる。お前らの楽しんでますアピールは要らない。手拍子で彼女のスイングが崩れることを何故わからんのか。ま、サングラスをかけたシュアが男性に手を引かれて登場したのを見て、「え?目が見えないの?」とざわついてた連中だ。別にシュアのファンじゃないのだ。店の雰囲気のファン。ジャズファンではなく、ジャズの雰囲気のファン。別に手拍子をしながら楽しむのは悪いことではないが、その手拍子のリズムが微妙にズレたりして、明らかに彼女が歌いづらそうにしているのを察してあげないと。楽しむのはいいが、邪魔をするのはまずい。カーテンコールも、盲目なので他のミュージシャンがするように、一旦ステージを去ってから再度出てくるというようなことはせず、ステージ上で挨拶して一度区切りをつけてから、拍手を受けたカタチでアンコール演奏を行っていた。なのに、それを理解していない客は、彼女がステージをはけてからもずっとリズミカルに“アンコール拍手”を続けていた。その数と“アピール手拍子”の数はほぼ同じ。空気が読めない連中。何故、そんな人たちがいるのか不思議でしょうがない。何だかとても哀れな気分になってしまった。尻上がりに熱を帯びたいいステージだっただけに、そんなことがとても気に障ったのだった。

04月23日の断片

▼会議の合間にタワレコで独身貴族買い。ジャズの新譜の他に、パフュームの新譜や尾崎豊の新ベスト盤(いまだに聴いてるのもどうかと思うがファンなんだからしょうがない)など、一ヶ月分の備蓄食料を買い込むように、購入。にしても久々に買い過ぎてしまった。よかった、怖い奥さんがいなくて。てか、風俗で大枚払う殿方も大勢いる訳だからそれに比べたら健全だ、って誰に言い訳してんだか。これらを一ヶ月かけて堪能するのが、日々のささやかな楽しみ▼仕事を終え、ビルボード東京に細野晴臣&WORLD SHYNESSのライブを観に行く。歌と演奏は勿論のこと、合間の飄々としたトークが実に楽しかった。何度も声を出して笑った。あの細野氏独特の、熱くもなく、冷めてもなく、どこにも属してない感じの空気感が好きだ。約1時間という短い時間だったが、大満足。会場で偶然、立川志の輔さんにお会いする。師匠も細野さんのファンだったとは▼そういえば、昨日のブログのコメントにTOKYO NO.1SOUL SETの渡辺俊美さんの書き込みがあり、驚いた。オレなんかのブログを読んでたとは。有り難うございます。TOKYO NO.1SOUL SETのメンバーが読んでるって、何だか自慢出来る。てか、誰が訪れてるか判らないものだ。ひょっとすると、石田ゆり子とか浅尾美和とかも来てるかもしれない、ってそれはない。会ったこともないし。妄想も甚だしい。

03月22日の断片

▼ブログに寄せられたコメントを読んでいて驚いた。先日、ロバータフラックのライブをビルボード東京に観に行った日の、同じステージを観たという方からの書き込み。その方のブログに掲載されている写真に自分の姿が映ってる。左端のテーブル、相席の自由席で一人、ライブ開始前にフライヤーを見ながら食事をしてる様子が。ちなみに、食べていたのは和風パスタ(絶品)▼本日もラストスパート稽古。あまりにも時間がないのでぶっ続けで7時間。さらに10分の超短い食事休憩を取り、すぐに再開。昔はこんなの全然平気だったが、さすがに稽古後は疲労困憊▼稽古後、番組収録の打ち合わせも兼ねて、セルリアンホテル内にあるJZ Bratへ。山中千尋さんの2days Live、最終ステージ。圧巻。ただただ圧巻。それ以外に表現のしようがない。同行したデレクターはジャズにはまったく興味がなかったが、ライブ後、興奮していた。終演後、軽く構成打ち。急遽、収録の演奏時間を延ばすことに。彼女の魅力を伝えるのはそれが一番。その後、本人にご挨拶。至福。帰宅しても、興奮冷めやらぬまま、ぼんやりと過ごす。

03月02日の断片

▼日中、ずっと台本書き。で、夜は夕飯を食べがてら、ひとり自転車でビルボード東京へ(実際、ここの和風クリームパスタは絶品だった)。本日のお目当てのミュージシャンはロバータフラック。実に71歳のおばあちゃん。なのに、歌声は若い頃のまんま。声質って他の部位に比べて衰えないのか。20代前半、よくこの人のアルバムを聴いていたが、ライブを観るのは初。年齢的にも貴重なステージに違いない。関係ないが、客席に小田和正さんの姿も。氏も今年61歳。すげ。自分のことを思うと、どう考えても60歳を過ぎて放送作家の現役でいるとは思えない。その歳、自分は何の現役でいるのか。ふとそんなことを考える。そんな年頃▼ライブ後、ミッドタウンをぶらぶら。深夜0時までやってるTSUTAYA MUSIC STOREで、マービンゲイ「What's going on」のオリジナルの復刻盤LPを発見。衝動買い。さらに本屋で、岡崎京子の新刊も発見。新装版も含めておそらく全著作を持っていて、この漫画も過去に読んだような気もするが、帯に「初単行本化」とあったので、つい購入。この人、今も現役だったとしたら、今頃、どんな漫画を描いてたんだろ。

02月20日の断片

▼ananの取材。詳細を知らずに引き受けていたのでその場で考えて答えていく。思えば、初めての取材の時は何日も前から準備してカチンカチンに緊張して臨んだものだが、最近は編集者も顔見知りの場合が多いので気楽に話すことが出来る。今日は編集者と伴にきたライターの方が偶然、旧い知人の友人で驚いた。世間は狭い▼会議の合間に晩飯を食べがてら、青山のブルーノートへ。1人で行くのは浮くかと思ってたが、案外、1人で来てる客も多く。やはりジャズミュージシャンのタイプによるんだな。本日は、バッドプラスという轟音ピアノトリオ。デートで雰囲気を楽しむような演奏ではない。それなりにジャズ好きでないと楽しめないはず。数年前からのお気に入りピアノトリオ。ただCDよりは演奏がおとなしくてやや物足りず。でも、パスタを食べて、演奏聴いて、2時間弱。いい気分転換になった。またもやサインをもらう。コンサートと違い、ミュージシャンが身近なので嬉しい▼ブルーノートを後にしてすぐさま会議を連チャン。深夜2時過ぎ、帰宅。日本語吹き替え番『モンティパイソン』を観ようか迷った挙げ句、仕事をする。実に大人。

12月24日の断片

▽丸の内に新しく出来たコットンクラブというジャズクラブで、ここ数年で最も好きな女性ボーカリスト、エミリクレアバロウのステージを堪能。何よりもこの人の声質が好き。ていうか、自分の場合、そのボーカルを好きになるか否かの7割はそこで決まる。あとは歌唱力とか間合いとか、ま、センス。初来日だったらしいが、そのステージを観ることが出来てラッキー。しかも、サインをもらった。間接的なクリスマスプレゼント。ありがとう、自分。