09月18日(木)の断片

▼ある会議で、そーたにさんから昨日この断片に書いた内容が間違っていると指摘される。「俺が五歳若かったら勃起してた」ではなく、「クレオパトラ役のおばさんが五歳若かったら」の間違いらしい。申し訳ない。「あの年齢がストライクゾーンだと思われると心外だ」ということなので、素直に訂正。あのおばさんは56歳だから、つまりは51歳まではストライクゾーンというわけだ。意外に広い▼会議が早めに終わり、晩飯も兼ねてブルーノート東京へ。ここ数ヶ月はかなりの頻度で足を運んでいるが、それだけ、生で観たいミュージシャンが来日してるということだ。本日は、ロイハーグローブのビッグバンド。ウィントンマルサリスとは師弟関係。そのせいかとても統制のとれたビッグバンドジャズ。しかもステージ上で指揮を執るロイの表情は険しく、その様子からかなり厳しいリーダーであることが伺えた。ビッグバンドはやっぱ、統制力なのだ。

09月13日(土)の断片

▼未読だった宮部みゆきの傑作『火車』を読了。初版は約15年前。時代が反映された犯罪とトリック。とてもよく出来たミステリーだが、やはり同時代に読みたかった。今月は宮部みゆきの未読の名作を読む予定で、次は『理由』(実はまだ読んでなかった…)を読み始める▼本日は久々に丸一日休み。で、2本立て続けに映画鑑賞。『パコと魔法の絵本』と『SEX AND THE CITY』。前者は意外にも子供連れ客が多く、ちと観る時間帯を間違えた。子供は上映中も容赦なく喋る。バカだから。で、後者はカップル客が多いかと思いきや、女性どうしの客ばかり。サマンサの女体盛り(ネタバレ)の場面で女性の笑い声が響くのは何だか妙な感じ▼そして、夜。楽しみにしてた大西順子トリオのライブ。ブルーノート東京にて。今から15年前。Mt.FUJIジャズフェスティバルで初めて彼女の演奏を聴いて以来のファン。あの演奏にはホント、度肝を抜かれた。その鮮烈なデビューから瞬く間に日本のジャズシーンのトップに躍り出るも、2000年に突然の休業。で、昨年から再び、本格的に復帰。久々に生演奏を聴いたが、やはり凄まじかった。休業前よりも凄みが出た感じ。もう10年以上も新作を発表してないのでこれを機にアルバムを出してもらたいものだ。

09月11日(木)の断片

▼タクシーの中で爆睡しながら、鮫洲試験場へ。免許の再交付手続き。7月頭に途中まで手続きを済ませていたのでショートカットで、講習室へ。朝9時から2時間の講習。爆睡してたので、アッという間。違反者講習と違い、あんまり厳しくないのか。あるいは、教官によるのか。何はともあれ、二ヶ月ぶりに運転免許証復活。今年からICカードになったらしい。本籍欄が空欄になっていて、警察署や試験場などに設置された専用機械に免許証をセットして暗証番号を入力すると、本籍が別の用紙に印字される。これ、何の意味があるのか。改訂となった道交法も(特に駐禁の違反金支払いのシステムなど)不可解なことも多い。警察、何を企んでるのか。あるいはただのアホなのか▼夜、会議が早めに終わったので、ブルーノート東京へ。ジャズの巨人、マッコイタイナーのステージ。二十代の頃にマウントフジジャズフェスティバルで観て以来、二度目。今年で御年70歳。若い頃のパワフルな演奏はさすがに失われたものの、その音色はまさしくマッコイの音。声質と一緒で奏でる楽器の音色も変わらない。高校時代、繰り返し聴いてた『Real MacCoy』からの楽曲もあったが、これは過去のスゴイ演奏が耳に残ってるだけにやや期待外れ。

09月04日(木)の断片

▼行きたいライブがあったのを思い出し、急遽、予約の電話を入れる。ニューヨークのヴィレッジバンガードでは超満員だったと聞いたが、あっさりとセカンドステージのいい席が取れた。丸の内のコットンクラブで行われた今、最も注目を集めるジャズドラマー、ブライアン・ブレイドのライブ。縦横無尽に奏でるリズムはこれまでの系譜が見えず、○○系とカテゴライズして理解が出来ない。それが惹かれるところでもあるんだけど。民族音楽や宗教音楽、クラシックなど複合的に採り入れた今のジャズ。飲み屋では依然としてハードバップが流れていて、それがジャズはオシャレだと勘違いされてる昨今だが、実はジャズの最先端にいる人たちはもうそこには留まってない。にしても、店内が満席になってないところを見ると、やっぱり日本では売れ線ではないってことなんだなぁ。

08月24日(日)の断片

▼本日、サザンオールスターズ30周年記念コンサート。同じく今日のチケットを取ったという劇団員たちと渋谷駅で待ち合わせて電車で移動。新横浜に到着すると生憎の雨。仕方ないので半分ウケ狙いでポンチョを購入し、浮かれて、日産スタジアムへ。到着して驚いた。約8万人の観客の異様な熱気。このグループの偉業はとんでもないことになってる。そして18時ピッタリに開演。1曲目から鳥肌モノ。しかも、途中のメドレーは初期のアルバムから選曲されているので中高校時代の想い出が一曲毎に甦り、何度も涙腺が弛む。記録として演奏された全46曲を書き記すと…

1.YOU
2.ミス・ブランニュー・デイ
3.LOVE AFFAIR~秘密のデート~
〜メドレー〜
4.女呼んでブギ
5.いとしのフィート
6.お願いD.J.
7.奥歯を食いしばれ
8.ラチエン通りのシスター
9.TO YOU
10.C調言葉に御用心
11.働けロックバンド
12.松田の子守唄
13.Hello My Love
14.朝方ムーンライト
15.思い出のスター・ダスト
16.夏をあきらめて
17.Oh!クラウディア
18.東京シャッフル
19.そんなヒロシに騙されて
20.あっという間の夢のTONIGHT
21.メリケン情緒は涙のカラー
22.顔
23.Bye Bye My Love
24.メロディ
〜メドレーここまで〜
25.愛の言霊~Spiritual Message~
26.シュラバ★ラ★バンバ
27.爆笑アイランド
28.ごめんよ僕が馬鹿だった
29.ロックンロール・スーパーマン
30.涙のキッス
31.チャコの海岸物語
32.夕陽に別れを告げて
33.いとしのエリー
34.真夏の果実
35.TSUNAMI
36.I AM YOUR SINGER
37.希望の轍
38.OH!SUMMER QUEEN”夏の女王様”
39.エロティカ・セブン
40.HOTEL PACIFIC
41.ボディ・スペシャルⅡ
42.マンピーのG★SPOT
〜アンコール&サザンオールスターズへのサプライズ〜
43.夕方HOLD ON ME
44.みんなのうた
45.勝手にシンドバッド
46.Ya Ya(あの時代を忘れない)
〜メンバー一人ずつの挨拶〜

土砂降りにも関わらず、ずっと熱を帯びて届けられた46曲。大袈裟でもなく本当に一曲毎に想い出がくっついてるので、もはやサザンの曲は大切な記憶装置だ。中学時代から今までの30年間が走馬燈のように甦っては消えた三時間。会場の観客たちと音楽を共有しながら、自分一人が占有してるような三時間。本当にアッという間だった。規制退場の順番を待つ間、終演後のステージを見ながら満足感と寂寥感に心はグンニャリ、指はフニャフニャ

08月13日(水)の断片

▼セルリアンホテルにあるJZ Bratにて、知人のジャズシンガー、五十嵐はるみさんのライブを鑑賞。彼女の生歌を聴くのは久々。毎度、案内を貰っていながらタイミングが合わなかった。今回は5月にリリースされた新譜アルバムのツアーの一環。着物をアレンジした妖艶な衣装を身にまとい、これまでよりもコンセプチュアルなステージ。終演後、本人にご挨拶。衣装のままだったのでちとドギマギした▼テレ朝の1階で開局50周年の回顧展をやっていて、そこに『スポーツ大将』の人気者、カール君も展示されているのだが、悲しいことに、こんな状態。ちなみに左隣はジョイナー。手を加えずに展示することに意味を持たせてるのかもしれないが、これを見てさすがに「懐かしい!!」という気分にはなれない。

08月10日(日)の断片

▼午後、丸の内のコットンクラブへ。増田恵子さん(ピンクレディ)の19年ぶりのアルバム『もいちど遊びましょ Now&Then』(近田春夫先生作詞作曲!)発売を記念してのディナーショー。すずきB夫妻と。先日、ひょんなことからピンクレディの話になり、子供の頃、大のケイちゃんファンだったと話したところ、彼女の知り合いだというB君が誘ってくれたのだ。感謝。生で彼女の歌を聞くのは、小学校の時にピンクレディのコンサートに行って以来だ。31年ぶり▼店に入って夫妻と談笑していると、携帯に懇意にしているPから「中野さん、今、コットンクラブにいらっしゃいます?」とのメール。驚いて店内を見渡すと丁度自分たちとは反対側の壁際の席に彼の姿が。まさかこのディナーショーで会うとは。考えてみたら、今、『本当は怖い家庭の医学』のエンディング曲が彼女の曲だった。それで招待されたのか▼終演後、B夫妻の後について楽屋へ。自分が担当する番組のゲストには何度も出てはもらっているが、直接お会いしたのは初めて。緊張で顔が強ばりながらご挨拶。共通の話題など一切ないのでつい「小学校の時にコンサート行きました」と伝えたが、本人はどうリアクションしていいか判らないご様子。そりゃそうか。こんなおっさんに突然そんなこと言われても。会話上手な大人の男性になりたい▼夕方、例のアッキーナ番組のロケ打ち。撮り方や音楽、ナレーターの人選など通常はディレクターに任せることも一緒に決めていく。収録はいよいよ来週。さ、台本書かんと▼打ち合わせ後、すぐにブルーノート東京へ。今週二度目のカサンドラウィルソンのライブへ。前回は彼女のコンディションが悪かったのかアンコールがなかったが、今日はアンコールもあって得した気分。が、演奏中にも関わらずペチャクチャ喋ってるバカ野郎がいて気に障る。見ると、明らかにクラブのホステスらしき女とその客と思しき年輩の男性客。日曜日でお店が休みなのでジャズの生演奏をバックに飲みに来た的な二人。自分のお店ではBGMとしてピアノの生演奏などがあるのかもしれないが、ここの主役はお前じゃない。お前など目当てに来てる客などおらんのだ。てか、何故、会場の空気が読めんのか。馬鹿者め▼帰宅して、すっかり締め切りが過ぎてしまっている原稿を書く。音楽系雑誌のエッセイを依頼されていながら何を書いていいやら決めあぐねていたのだが、腹立たしいライブ客について書いてやった。てことは、あんな空気が読めない連中も役に立ったってことか▼さらに、FMラジオのジャズの選曲。勿論、今月はカサンドラウィルソン。ジャッキーテラソンのピアノをバックに物憂げに歌ったスタンダードナンバー、「テネシーワルツ」。久しぶりに聴いたが、素晴らしい。

08月07日(木)の断片

▼ブルーノート東京にて、待ちに待ったカサンドラウィルソンのライブ。ここ数年、個人的にどっぷりとハマってるジャズシンガー。生で観るのは初。重くてハスキーな歌声は生で聴くとまた格別。新作『Loverly』に収められた曲が中心。ライブならではのアレンジとアドリブが圧巻。

08月03日(日)の断片

▼ブルーノート東京にて、矢野顕子&マークリーボウのライブ。矢野顕子のライブをブルーノートで観るのはこれで3度目。10月に発売されるという新譜アルバムの曲が中心。今から待ち遠しい▼ライブ中、一人のバカ女がいきなりイエーイ!と歓声を上げながら手拍子を始める。変拍子の曲なので、手拍子がまったく合わずにただの不快な雑音でしかない。周囲の客たちも迷惑そうな様子。空気が読めないバカ女は、尚も手拍子を続け、挙げ句の果てには歌い始めた。首を絞めてやろうかと思った。お前なんかの歌など聞きたくない。何で高い金払ってそんなバカ女のコーラス付きの矢野顕子ライブを観なきゃいけないのか。大体、何故、同じテーブルの知人たちはその行為を咎めないのか。腹立たしさでしばし歌声に集中出来ず。それから数曲後、そのバカ女はテーブルに突っ伏して酔い潰れていた。しかも終演直後、席を立ったかと思うと口を押さえてトイレの方へ駆けて行った。先日のレジーナカーターの時も演奏中に酔って暴れたじじぃがいたが、最近のブルーノートは酔っ払いが多い。てか、21時からのセカンドステージはその前に飲んでる場合が多いので、その確率が高いのかも。

07月26日(土)の断片

▼東京国際フォーラムにて、綾戸智絵ファイナルコンサート。十周年を機に休養に入るんだとか。思えば、彼女のステージを初めて観たのはデビュー間もないマウントフジジャズフェスティバルだったような気がする。あれからもう十年か。一曲毎にMCが入るという独特なステージ。歌と喋りで観客をぐいぐい引っ張ってく。演奏をバックにMCが始まりその喋りがいつの間にかスキャットに移り変わる芸当(そう呼ぶのがぴったりだ)には唸る▼夜、『ダブルブッキング』という舞台を紀伊國屋ホールで観る。この舞台、シアタートップスで上演している別の芝居に、役者達が行ったり来たりしながら同時に出演しているのだ。にわか信じがたいだろうが、実際に紀伊国屋からシアタートップスへ、シアタートップスから紀伊国屋へ、入れ替わり立ち替わり役者が入り乱れての芝居。その緻密な構成と脚本には唸る。昨年、プロデューサーからこのアイディアを聞かされ、作演出を依頼されたのだが、時間的な都合で断ったのだが、自分だったらここまでの緻密さで創り上げられたか疑問だ。作演出は、堤泰之さん。さすが。終演後、堤さんと久々の再会。十年ぶり。頭髪に歳月を感じた。

07月23日(水)の断片

▼会議を終え、ブルーノート東京へ。2ndステージは21時半からなので助かる。本日は、SOULIVE。レジーナカーターの時とはまったく異なる若い客層。そして超満員。SOULIVEのライブは初だが、こんなに人気があったとは。元々はアラン&ニールエヴァンスという兄弟にギターのエリック・クライズノーのトリオ編成だが、途中からホーンセクションが加わり、会場の興奮も最高潮に。途中から立ち見しなきゃなんないブルーノートなんて、初めてかも。実は苦手だが、仕方ないので自分も立つ。でも心の中はノリノリ。時にはこんなジャズファンクも楽しい。終わってみれば、2時間強。たっぷりと堪能した。

07月20日(日)の断片

▼収録を一ヶ月後に控えたスペシャルの臨時会議。資料を見ながら大まかな方向性を決めていく。決してこの手の会議は嫌いじゃないのだが、数年前と大きく異なるのは、より“今の”視聴者を意識してるところ。これまでは作り手がきちんとこだわりと情熱をもって筋を通して創ればそれなりに数字はついてきたが、今は違う。そんな現状に腹立たしさを覚えずにはいられないが、幾ばくかの希望を持って、今は臥薪嘗胆▼夜、仲間内とブルーノート東京へ。ジャズヴァイオリン奏者のレジーナカーターのステージ。これまでヴァイオリンは好んで聴く楽器ではなかったが、彼女の演奏を聴いてその趣向を改めざるを得なくなった。こんなにリズミカルなヴァイオリンは初めて。激しく弾むように弾いたかと思えば、かすかな音で静かに弾くという超絶テク。あんなに小さな音を奏でられることに驚く。言ってみれば、米細工を初めて見た時のような驚きだった。それにしてもヴァイオリンがこんなにも表情豊かな楽器だったとは知らなかった。自分の無知を恥じる▼関係ないが、間違って入店したと思われる酔っ払いが演奏中に暴れるというハプニングが。その様子をメンバー一同、気にしながらの演奏はある意味、貴重な光景。ただ、会場の空気は一瞬にしてシラけたけど▼あまりの感動に、早速、手に入れた彼女の作品『I'll be seeing you : a sentimental journey』もスタンダードナンバーをアーティスティックに料理した名盤。好きな女性ボーカリスト、ディーディーブリッジウォーターもゲスト参加していて、嬉しい。

07月16日(水)の断片

▼月曜日に引き続き、本日もビルボード東京へ。ケニーギャレットLIVE。かつてはマイルスグループにも在籍していたサックス奏者。約二時間、懐古的なジャズは一切やらずに“今”のジャズに終始。その姿勢は常に新たな手法を編み出し続けたマイルス譲りか。

07月14日(月)の断片

▼会議を終え、ビルボード東京へ。ジャズ界の重鎮、リーコニッツのライブ。マイルスデイヴィスらと「クールジャズ」という歴史的潮流をつくった伝説のサックスプレイヤー。御年80歳でありながら、今も尚、その“クール”さは貫かれていて、かといって懐古趣味に陥ることなく“今”のジャズを演っており、いい意味で裏切られた。

06月14日(土)の断片

▼会議を終え、その足で原宿クエストホールへ。山中千尋コンサート、2日目。昨日とはまた違った選曲とアレンジ。アンコールで演奏した、新たなアレンジの『YAGIBUSHI』は凄まじかった。そんな演奏が間近で聴けたことの至福。招待して頂いた関係者各位に多謝。終演後、本人にご挨拶。天才と少しでも言葉を交わせる喜び。もう次のライヴが待ち遠しい。

06月13日(金)の断片

▼原宿クエストホールでスタートした山中千尋さんのコンサートを観に行く。たっぷり2時間半、至福の時間を過ごす。演奏中はとにかく頭の中が空っぽ。自然と演奏に夢中になり何も考えることなく音と一体化してる感じ。気持ちよく乗るとかそういった類ではなく、何というか、いつの間にかもの凄い勢いで巻き込まれてる感じだ。だから何かを考える余裕がない。それが彼女のライブの大きな魅力。そしてもうひとつの魅力がMC。本人はうまく喋れないので、かなりコンプレックスがあるようだが、間違いなく唯一無比のMCで、観客はそれを楽しんでいる。例えば、普通のMCといえば、次に演奏する曲名を紹介し、それにまつわるエピソードなどを話すものだが、彼女は、「次は『イパネマの娘』をやろうと思ってたんだけど、やめました」と演奏しない曲をわざわざ報告する。そんな時、聞かされた方は“あ、そうですか…”と虚ろな気分になるが、彼女の場合、そこで笑いが起きる。計算なのか、天然なのか。どうも判然としない。ただ、少なくとも数回、そんなMCに声を出して笑った。とにかく演奏は凄まじいし、MCは笑えるし、楽しいコンサート。終演後、楽屋でご本人に挨拶。原宿クエスト・2ディズなので明日が最終日。当然、行く。

05月19日(月)の断片

▼東京国際フォーラムで開催されたジャズの巨人・ソニーロリンズのコンサートへ。今年実に78歳になるロリンズの貴重なステージを数ヶ月前から楽しみにしていた。ステージから離れることたったの数メートル。2列目の中央席。ずっとロリンズが目の前でテナーを吹いてる幸せ。思い起こせば、自分がジャズにどっぷりとハマってしまったキッカケが彼の歴史的名盤『サキソフォンコロッサス』だった。以来、ロリンズの作品をすべて買い揃え、新譜が出る度に心躍らせ続けたこの28年。数年前に来日した時は“最後の来日公演”と言われていてもう生で聴くことはないのかと悲しくなった。そのせいもあって今回のまさかの来日が決まった時は興奮した。そしてそれ以上に今日の演奏には興奮させられた。吹けば吹くほど疲れを見せるどころかヒートアップ、茶目っ気混じりの『セントトーマス』でさらに観客を盛り上げ、アンコールで最高潮に達する。ほんとうに圧巻だった。もうすぐ80歳になろうかというお年寄りとは思えない溌剌とした演奏。その様子は“楽器を吹奏する”というよりは“呼吸する”という表現のほうがピッタリ。こんな風にテナーを吹くなんてまさに仙人の域だ。観客はロリンズの呼吸に吸い寄せられ、心を震わされているのだ。すべての演奏が終わり、超満員の会場はスタンディングオベーション。何度も何度もお礼をしながら少しずつ去っていく人の良さが印象的。次にあの人の生の演奏が聴けるのはいつなんだろう。帰宅して、過去と今を交錯させなから高校時代に繰り返し聴いた『Reel Life』を久々に聴き直した。

04月30日の断片

▼久々に武道館へ。チックコリア&上原ひろみ Concert 「デュエット」。ジャズならではの丁々発止な連弾にぐいぐい引き込まれ、あっという間の2時間だった。たった2台のピアノ、たった2人のピアニスト。それだけでこんなに興奮させられるなんて。そもそもこの2人が昨年に行ったブルーノート東京でのライブを収めたCD『Duet』が素晴らしく、それがきっかけでチケットを取ったのだが、やはり生のステージは格別。普通のライブハウスと違い、ちと大きいが、会場には巨大なLEDが2台設置され、何台ものカメラでカット割りされた演奏の様子が映し出されて、逆にいい効果を上げていた。ジャズが解ってるDが指揮してるはずで、適時、的確な映像に感心。おそらくライブDVDが出るはず。今から待ち遠しい▼DVDといえば、「内村プロデュース」&「内村さまぁ〜ず(ネットで配信中)」が会社に届く。遅っ。こんな番組、やっぱり深夜にやってないといけないよなぁ▼会議をしていて、ふと携帯を見るとちょうど日付が変わった瞬間。5月。もう5月。もう5月かよ。まるで、4月がなかったかのように、5月。

04月24日の断片

▼何で手拍子をしたがるのか。ブルーノート東京のダイアンシュア・ライブに行って来たのだが、シュアが歌うとすぐに手拍子をする客がいる。お前らの楽しんでますアピールは要らない。手拍子で彼女のスイングが崩れることを何故わからんのか。ま、サングラスをかけたシュアが男性に手を引かれて登場したのを見て、「え?目が見えないの?」とざわついてた連中だ。別にシュアのファンじゃないのだ。店の雰囲気のファン。ジャズファンではなく、ジャズの雰囲気のファン。別に手拍子をしながら楽しむのは悪いことではないが、その手拍子のリズムが微妙にズレたりして、明らかに彼女が歌いづらそうにしているのを察してあげないと。楽しむのはいいが、邪魔をするのはまずい。カーテンコールも、盲目なので他のミュージシャンがするように、一旦ステージを去ってから再度出てくるというようなことはせず、ステージ上で挨拶して一度区切りをつけてから、拍手を受けたカタチでアンコール演奏を行っていた。なのに、それを理解していない客は、彼女がステージをはけてからもずっとリズミカルに“アンコール拍手”を続けていた。その数と“アピール手拍子”の数はほぼ同じ。空気が読めない連中。何故、そんな人たちがいるのか不思議でしょうがない。何だかとても哀れな気分になってしまった。尻上がりに熱を帯びたいいステージだっただけに、そんなことがとても気に障ったのだった。

04月23日の断片

▼会議の合間にタワレコで独身貴族買い。ジャズの新譜の他に、パフュームの新譜や尾崎豊の新ベスト盤(いまだに聴いてるのもどうかと思うがファンなんだからしょうがない)など、一ヶ月分の備蓄食料を買い込むように、購入。にしても久々に買い過ぎてしまった。よかった、怖い奥さんがいなくて。てか、風俗で大枚払う殿方も大勢いる訳だからそれに比べたら健全だ、って誰に言い訳してんだか。これらを一ヶ月かけて堪能するのが、日々のささやかな楽しみ▼仕事を終え、ビルボード東京に細野晴臣&WORLD SHYNESSのライブを観に行く。歌と演奏は勿論のこと、合間の飄々としたトークが実に楽しかった。何度も声を出して笑った。あの細野氏独特の、熱くもなく、冷めてもなく、どこにも属してない感じの空気感が好きだ。約1時間という短い時間だったが、大満足。会場で偶然、立川志の輔さんにお会いする。師匠も細野さんのファンだったとは▼そういえば、昨日のブログのコメントにTOKYO NO.1SOUL SETの渡辺俊美さんの書き込みがあり、驚いた。オレなんかのブログを読んでたとは。有り難うございます。TOKYO NO.1SOUL SETのメンバーが読んでるって、何だか自慢出来る。てか、誰が訪れてるか判らないものだ。ひょっとすると、石田ゆり子とか浅尾美和とかも来てるかもしれない、ってそれはない。会ったこともないし。妄想も甚だしい。

03月22日の断片

▼ブログに寄せられたコメントを読んでいて驚いた。先日、ロバータフラックのライブをビルボード東京に観に行った日の、同じステージを観たという方からの書き込み。その方のブログに掲載されている写真に自分の姿が映ってる。左端のテーブル、相席の自由席で一人、ライブ開始前にフライヤーを見ながら食事をしてる様子が。ちなみに、食べていたのは和風パスタ(絶品)▼本日もラストスパート稽古。あまりにも時間がないのでぶっ続けで7時間。さらに10分の超短い食事休憩を取り、すぐに再開。昔はこんなの全然平気だったが、さすがに稽古後は疲労困憊▼稽古後、番組収録の打ち合わせも兼ねて、セルリアンホテル内にあるJZ Bratへ。山中千尋さんの2days Live、最終ステージ。圧巻。ただただ圧巻。それ以外に表現のしようがない。同行したデレクターはジャズにはまったく興味がなかったが、ライブ後、興奮していた。終演後、軽く構成打ち。急遽、収録の演奏時間を延ばすことに。彼女の魅力を伝えるのはそれが一番。その後、本人にご挨拶。至福。帰宅しても、興奮冷めやらぬまま、ぼんやりと過ごす。

03月02日の断片

▼日中、ずっと台本書き。で、夜は夕飯を食べがてら、ひとり自転車でビルボード東京へ(実際、ここの和風クリームパスタは絶品だった)。本日のお目当てのミュージシャンはロバータフラック。実に71歳のおばあちゃん。なのに、歌声は若い頃のまんま。声質って他の部位に比べて衰えないのか。20代前半、よくこの人のアルバムを聴いていたが、ライブを観るのは初。年齢的にも貴重なステージに違いない。関係ないが、客席に小田和正さんの姿も。氏も今年61歳。すげ。自分のことを思うと、どう考えても60歳を過ぎて放送作家の現役でいるとは思えない。その歳、自分は何の現役でいるのか。ふとそんなことを考える。そんな年頃▼ライブ後、ミッドタウンをぶらぶら。深夜0時までやってるTSUTAYA MUSIC STOREで、マービンゲイ「What's going on」のオリジナルの復刻盤LPを発見。衝動買い。さらに本屋で、岡崎京子の新刊も発見。新装版も含めておそらく全著作を持っていて、この漫画も過去に読んだような気もするが、帯に「初単行本化」とあったので、つい購入。この人、今も現役だったとしたら、今頃、どんな漫画を描いてたんだろ。

02月20日の断片

▼ananの取材。詳細を知らずに引き受けていたのでその場で考えて答えていく。思えば、初めての取材の時は何日も前から準備してカチンカチンに緊張して臨んだものだが、最近は編集者も顔見知りの場合が多いので気楽に話すことが出来る。今日は編集者と伴にきたライターの方が偶然、旧い知人の友人で驚いた。世間は狭い▼会議の合間に晩飯を食べがてら、青山のブルーノートへ。1人で行くのは浮くかと思ってたが、案外、1人で来てる客も多く。やはりジャズミュージシャンのタイプによるんだな。本日は、バッドプラスという轟音ピアノトリオ。デートで雰囲気を楽しむような演奏ではない。それなりにジャズ好きでないと楽しめないはず。数年前からのお気に入りピアノトリオ。ただCDよりは演奏がおとなしくてやや物足りず。でも、パスタを食べて、演奏聴いて、2時間弱。いい気分転換になった。またもやサインをもらう。コンサートと違い、ミュージシャンが身近なので嬉しい▼ブルーノートを後にしてすぐさま会議を連チャン。深夜2時過ぎ、帰宅。日本語吹き替え番『モンティパイソン』を観ようか迷った挙げ句、仕事をする。実に大人。

12月24日の断片

▽丸の内に新しく出来たコットンクラブというジャズクラブで、ここ数年で最も好きな女性ボーカリスト、エミリクレアバロウのステージを堪能。何よりもこの人の声質が好き。ていうか、自分の場合、そのボーカルを好きになるか否かの7割はそこで決まる。あとは歌唱力とか間合いとか、ま、センス。初来日だったらしいが、そのステージを観ることが出来てラッキー。しかも、サインをもらった。間接的なクリスマスプレゼント。ありがとう、自分。