07月26日(土)の断片

▼東京国際フォーラムにて、綾戸智絵ファイナルコンサート。十周年を機に休養に入るんだとか。思えば、彼女のステージを初めて観たのはデビュー間もないマウントフジジャズフェスティバルだったような気がする。あれからもう十年か。一曲毎にMCが入るという独特なステージ。歌と喋りで観客をぐいぐい引っ張ってく。演奏をバックにMCが始まりその喋りがいつの間にかスキャットに移り変わる芸当(そう呼ぶのがぴったりだ)には唸る▼夜、『ダブルブッキング』という舞台を紀伊國屋ホールで観る。この舞台、シアタートップスで上演している別の芝居に、役者達が行ったり来たりしながら同時に出演しているのだ。にわか信じがたいだろうが、実際に紀伊国屋からシアタートップスへ、シアタートップスから紀伊国屋へ、入れ替わり立ち替わり役者が入り乱れての芝居。その緻密な構成と脚本には唸る。昨年、プロデューサーからこのアイディアを聞かされ、作演出を依頼されたのだが、時間的な都合で断ったのだが、自分だったらここまでの緻密さで創り上げられたか疑問だ。作演出は、堤泰之さん。さすが。終演後、堤さんと久々の再会。十年ぶり。頭髪に歳月を感じた。

06月15日(日)の断片

▼“視聴率をとった素材”をリアレンジして手っ取り早く数字を取ろうというループ現象が続くテレビ界。ここ2、3年はその傾向が特に強い。そんな時代と逆行して、作り手が“この素材が面白い”と思うものを最優先させてつくろうとしている『近未来予測テレビ・ジキル&ハイド』は、人によってはそのやり方は愚直に映るに違いなく、実際、視聴率には苦労しているのだが、そんな中、プロデューサーから嬉しい知らせが。4月に放送したスペシャルが「ギャラクシー賞」の月間賞を受賞したらしい。みんなに嫌われていたと思ってたら、一人の女の子にだけ「実は好きでした」とこっそり告白されたような気分。こんなことだけでもモチベーションは充電できる。ま、数字がいいのが一番なんだけど▼東京芸術劇場で『春子ブックセンター』を観劇。観ながら、芸人さんと役者さんの芝居の違いについて考えを巡らす▼実は自分も来月頭に博品館で舞台をやる予定。詳細は近々。その本の直しがままならず。やばい。

05月04日の断片

▼東京芸術劇場で雨上がり決死隊の宮迫さん主演の『空中ブランコ』を観劇。宮迫さんの間の取り方としなやかな演技は群を抜いていて、有名人ということを差し引いても、普通は笑いが起きないところで笑いが起きてるのはスゴイ。しかも、そこにあざとさは感じさせず、さすがだ(これ下手な役者や逆に変に自信もってる役者がやるとあざとくてファンしか笑わないダメなものになることが多いのだ)。本もその語り口に倉持さんの独特なセンスが伺え何度も唸る。笑いをきちんと起こす演出にも感服。作・演出ともに小劇場出身だがいい意味でその匂いが漂っていてとても面白かった▼夜、リニューアルした新番のオフラインチェック。こっちもある意味、“空中ブランコ”。編集所が近いということもあり、歩いて往復。結果、5月に入って二度目の一万歩達成。てか、一万歩歩くのって大変だよ。

04月17日の断片

▼車を走らせていて、何やら車体に違和感。アクセルを踏むとガタガタという妙な音がする。タイヤに原因があるような気がして、路肩に停めて確認してみたところ、あり得ない状態になってた。てか、よくこのまんまで走ってたな、俺。すぐにエマージェンシーサービスを頼み、レッカー移動▼先月ぐらいから、愛機のオーディオアンプ(Machintosh!)の調子が悪く、本日、無料交換。まだ買って半年も経たないので初期不良扱い。久しぶりにマッキンでレコードを鳴らしたが、この粒だった音が堪らない▼シアターモリエールで、ロバート・アラン・アンカーマン演出の『バーム・イン・ギリヤド』を観劇。1965年(!)にオフ・ブロードウェイ初演の群像劇。実に30人もの登場人物が入り乱れ、いくつもの時間軸が同時に存在する混沌とした世界。興味深く観た▼インドのミュージシャンによるマイルスディビス作品集『マイルス・フロム・インディア』を聴く。インド楽器によるマイルス。一時期、インド音楽にハマってたことがあったが、今はこの精神性がちとヘビー。確かにマイルスはスピリチュアルなミュージシャンだったとは思うのだけど…

04月13日の断片

▼台本書きの合間に、下北沢へ。劇団員たちがユニットを組んで、駅前劇場隣のオフオフシアターで公演をやっているのだ。作・演出の四方田らしい作品▼観劇後、今度はギャラリーGEKIで開催中の写真展に顔を出す。インディーズなアイドル(と言ってももう30歳をとうに過ぎてんだな)宍戸留美さんが撮影した写真作品を披露。もう十数年来の知り合いだが、5、6年ぶりに再会。お互い軽く近況を語る。今は声優をやりつつ、音楽やって、芝居やって、写真やって。好きなものが似てるので昔から親近感を感じる。相変わらず、その“好きなことをやって生きてく感”は羨ましく▼帰宅して、台本書きの続き。が、正念場の番組のオンエアが気になり、ついつい見てしまう。

02月03日の断片

▼今年東京では二度目の大雪。目覚めて窓の外が真っ白だとやはり反射的に田舎の、冬の朝を思い出す▼年末に買ったまま、きっかけを逸してほったらかしになっていたWii Fitをやってみた。面白い。Wii Sportsよりも面白いかも。ま、この歳で、日曜日に家でWii Fitのヨガとかやってるのも妙な光景なんだろうけど▼夜、三鷹にある武蔵野芸能劇場にて知人の芝居を観劇。永井愛・作、加藤健一・演出『見よ、飛行機の高く飛べるを』。整然たる戯曲と端正な演出。俳優教室の卒業公演らしい統率のとれた舞台。終演後、久々に知人と再会。もう7、8年ぶりか。以前、教材台本で自分の本を演ったと聞かされ、恐縮。てか、使ったという本は戯曲というよりはコント台本だ。一体、誰がその本を手に入れたのか▼帰宅して、同録チェックしたりしてたらすぐに深夜。あっという間の日曜日。

01月30日の断片

▼睡眠時間2時間しかなかったので寝てしまわないか不安だったが、結果、睡魔に襲われることなく観劇。NODA MAP『キル』。パンフを読んで知ったが、今回は再々演。三回とも観てた。一ヶ月余りの公演、多少役者陣に疲れが見えたものの最後まで魅了される。今回の目玉は何と言っても妻夫木(初舞台)&広末の共演。感服。実に華のある二人だ。映画や芝居を観た後は決まって反芻しながら歩きたくなるのだが、本日も渋谷から青山まで歩く。で、店の前を通りかかったのでつい入ってしまった。とんかつ志味津。とんかつって。

01月27日の断片

▼渋谷パルコにて「志の輔らくごinパルコ」を観た。千秋楽。一ヶ月たった1人で喋り切った最終日。喉の嗄れ具合にその偉業が伺える。いつものように新作落語に感服。産みの苦しみを知ってるだけに笑いながら別の感情も滲み出す。「宿屋の富」という古典に続き、二月に映画化される名作「歓喜の歌」。なるほど、映画の題材にしたくなるのが判る。終演後、師匠にご挨拶▼新年になって読み始めた松浦理英子『犬身』をようやく読了。衝撃を受けた『親指Pの修業時代』から14年。楽しみにしていた新作。話が進みつれどんどん主題の深みにはまっていき、決して成功してるとは思えないが、描写の巧さには舌を巻く▼深夜、DVDで『主人公は僕だった』を観る。設定だけ読むと惹き付けられるが、辻褄の合わなさというか設定のご都合主義に観ながらすっと冷めてしまった。

12月19日

▽日比谷に新しく出来た劇場、シアタークリエにて、三谷幸喜作・演出『恐れを知らぬ川上音次郎一座』を観劇。劇場で多くの知人に会う。芸能人の姿もチラホラ▽観劇後、先週同じ舞台を観たという旧知のPと感想を交えながら焼き鳥。

11月30日の断片

▽朝イチで鍼灸治療院へ。左肩の痛み、いまだ完治せず。こんなことなら早いうちに対処しとくんだった▽その後、会議を渡り歩き、合間に六本木ヒルズ付近に作られたインボイス劇場にて『BLUE MAN GROUP』を観劇。プレビュー公演に招待して頂いた。有り難い。実は今年の夏休み、ベガスでも『BLUE MAN』を観たばかり。でもその時に伝わらなかった英語のギャグが理解できた。ただ、日本向けにアレンジされているギャグもあり、そうすることが正しいのか否かは判断し難い。でも客いじり系のショーは日本人相手だとやりづらいだろうなぁ。ノリが悪いから。ま、プレビュー公演で業界人だらけだったってのもあるかもしれないけど。今んとこ、オフブロードウェイで観た『BLUE MAN』が劇場のサイズや観客のノリも含めて一番楽しかったかも▽観劇後、再び会議を渡り歩き、最後の打ち合わせを3時に終え、帰宅▽ようやく年末年始の予定が見えてきた。さて、旅行に行けるか。てか、11月、もう終わりかよ。

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