09月13日(土)の断片

▼未読だった宮部みゆきの傑作『火車』を読了。初版は約15年前。時代が反映された犯罪とトリック。とてもよく出来たミステリーだが、やはり同時代に読みたかった。今月は宮部みゆきの未読の名作を読む予定で、次は『理由』(実はまだ読んでなかった…)を読み始める▼本日は久々に丸一日休み。で、2本立て続けに映画鑑賞。『パコと魔法の絵本』と『SEX AND THE CITY』。前者は意外にも子供連れ客が多く、ちと観る時間帯を間違えた。子供は上映中も容赦なく喋る。バカだから。で、後者はカップル客が多いかと思いきや、女性どうしの客ばかり。サマンサの女体盛り(ネタバレ)の場面で女性の笑い声が響くのは何だか妙な感じ▼そして、夜。楽しみにしてた大西順子トリオのライブ。ブルーノート東京にて。今から15年前。Mt.FUJIジャズフェスティバルで初めて彼女の演奏を聴いて以来のファン。あの演奏にはホント、度肝を抜かれた。その鮮烈なデビューから瞬く間に日本のジャズシーンのトップに躍り出るも、2000年に突然の休業。で、昨年から再び、本格的に復帰。久々に生演奏を聴いたが、やはり凄まじかった。休業前よりも凄みが出た感じ。もう10年以上も新作を発表してないのでこれを機にアルバムを出してもらたいものだ。

08月17日(日)の断片

▼出雲出身の知人から、早めに行かないと拝観までかなり時間がかかると言われていたので、朝8時に出雲大社へ。この時点で整理券を配っているテント周辺には人だかりが出来ていて驚く。もう少し遅かったら大変なことになっていた。受け取った整理券は11時半の回。約3時間待ち。と、係員の方から「Tシャツでは拝観出来ません」と注意を受ける。詳しく聞くと、神様に失礼に当たるので、襟付きのものを着用しなきゃ拝観できないという。とは言っても用意はないので困っていると、付近の観光センターで「特別拝観用シャツ」を販売していると教えてくれる。仕方ないのでそれを購入。しかもこのポロシャツの裾をズボンの中にインしないと失礼に当たるらしく、指示に従う。結果、もの凄くダサいおっさんファッション。これでボウタイをしろと言われたら怒って帰ってたところだ。てか、この格好の方が神様に失礼なんじゃないか▼三時間、方々で読書をしながら時間を潰し、ようやく大国主大神さまが鎮座する御本殿を拝観。とりわけ歴史に詳しい訳ではないが、天井に描かれた色彩豊かな雲の絵は250年前のものがそのまま保存されてるらしく、素人目にもその状態の良さには驚く。めったに見れない霊験あらたかな場所はやはり空気感が一際違い、自ずと背筋が伸びる感じがした。わずか10分あまりの拝観だったが、これで1つ話のネタが出来た。これから事ある毎に自慢しよう▼12時、出雲空港へ。予定ではここから帰省するつもりだったが、母親からの「豪雨で交通機関が乱れてる」というメールが来て、墓参りどころではないので予定変更。東京に帰ることに。が、これまたお盆シーズン、全便が満席。しかも明日の午前中まで満席。お盆シーズンをなめてた。しょうがないので、全便の空席待ちをかけて、空港内で読書しながら時間を潰し、ようやく16時40分の便で席をゲット。無事、仕事に穴を開けることなく帰京▼移動時間&待ち時間がたっぷりあったこの週末。ようやく桐野夏生『東京島』水野敬也『夢をかなえるゾウ』を読了。

08月12日(火)の断片

▼先週から一気に漫画『スラムダンク』(完全版全24巻)を読了。何で今になってそんな昔の漫画を読んだのかというと、『アメトーーク』で“スラムダンク芸人”をやることになったのがそのキッカケ。会議で後輩作家たちがあまりにも熱く語っているので読んでみたくなったのだ。そして、読み始めてすぐに、こんな大傑作漫画を何でもっと早めに読んでなかったのかと大後悔。連続漫画自体、読むのは久しぶりだが、ここまで興奮しながら読んだのはもっと久しぶり。芸人たちもきっと熱く語るんだろうなぁ。今の俺がそれだ。誰かと熱く語りたくて仕方がない▼いよいよ収録があさってに迫った『Go Go アッキーナ』の最終打ち合わせ。ロケ台本を元に段取りの確認は勿論のこと、画撮りのパターンやら小道具の選定やら、音楽のイメージやら細かく話す。たまにこんな仕事は楽しくて仕方がない。ま、番組が面白いかどうかは別だけど。

06月12日(木)の断片

▼あるクイズ特番の会議。ディレクターの一人が「スイカを英語で何と言うか?」と聞かれて、堂々と「デカメロン」と答えてた。昭和40年生まれの同い年。自分も恥をかいた気分▼待ちに待ったカサンドラ・ウィルソンの新譜『Loverly』購入。仕事を終え、家のオーディオで聴き、移動中はカーオーディオで聴き、さらにiPodで聴いて…近年の彼女の作品は出せば傑作という感じ。斬新でいて、王道。今、最も貫禄のあるジャズボーカリスト▼そういえば、先週、併読していた2冊の本を読了。一冊は作家仲間から薦められていた伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』。氏の小説は何冊か読んでいるが、一番面白いかも。きっと映画になるな、コレ。もう一冊は前田塁『小説の設計図』。豊田由美のコラム(本を選ぶ際に参考にすることが多い)で言及されていた書評集。これが実に面白かった。例えば、『センセイの鞄』。話題になっていた当時、自分はこの小説を“変態小説”だと言ってて誰からも賛同を得なかったが、嬉しいことにこの『小説の設計図』では同様に“SM小説”として、巧みに(そして時に強引に)読み解いてて(深読みしてて)痛快だった。他にも『博士の愛した数式』や『犬身』なども独特な視点で批評していて面白かった。小説なんてどう解釈してもいいのだという指南書▼今週発売の『クイックジャパン』が『内村さまぁ〜ず』特集。かなり詳細なデータも載ってて感心。先日、このインタビューに答えたのだが、写真がかなり怪しい。まるで犯罪者。

05月24日(土)の断片

▼ここ15、6年は毎年、5月は劇団公演に追われていたが、今年の5月は久しぶりに何もない。そんなことを思っていたら、はたと屋久島に行こうと思いついた。初めてその島を訪れた時は9月だったのだが、ぎっしりと生い茂った屋久杉群を見ていたら、ここは新緑の季節が一番だと直感的に感じ、次は5月に来ようと決めていたのだ。が、先の理由でそれもままならず、あっという間に5年の歳月が経ってしまった。で、先週、屋久島に行こうと思い立ち、本日の朝、羽田を出発。3年前、思いっきり台風に阻止されているのでちと不安だったが、今回は無事、屋久島に辿り着くことが出来た。がしかし、生憎の雨。天気予報でもこの週末は100%雨。雨天の中、森に入れるのかどうか不安になりつつ、本日は宿泊先のいわさきホテルでゆっくりと温泉に入り、おとなしく読書して過ごす。

05月10日の断片

川上未映子『乳と卵』を読了。タイトルに“乳”が入ってる小説は鮫肌文殊の『乳しぼり』に次いで2作目。知らないけど。で、『乳と卵』。コント台本だったらいろんなダメ出しが思い浮かぶがコント台本じゃないので、感想は略▼仕事を終え、深夜、葛飾区にある“古代の湯”へ。ここは地方感たっぷりの天然温泉。こんな告知がいろんな場所に貼られている。ビッグショーと知り、思わず行ってみたくなるが、たぶん行かない。

05月06日の断片

▼『アメトーーク』の会議に、久々に世界のナベアツの姿が。もう7、8年以上、作家として一緒に番組をやっているが最近はテレビに出まくっているので、何だか会議室にいるのが不思議な感じ、かつ同じ番組をやってるのが誇らしい感じ▼会議の合間に、生放送中の『地球テスト』のスタジオに顔を出す。布でデコレートしたセットをブロック毎に照明で変化をつけるといった舞台的な演出は間近で見ると圧巻。ま、今の視聴者には関係ないんだろうけど▼深夜、帰宅して久々に半身浴。で、森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』を読了。てか、読み終えるのに何ヶ月かかってんだか▼本日、今月三度目の一万歩達成。が、しんどい。

03月02日の断片

▼日中、ずっと台本書き。で、夜は夕飯を食べがてら、ひとり自転車でビルボード東京へ(実際、ここの和風クリームパスタは絶品だった)。本日のお目当てのミュージシャンはロバータフラック。実に71歳のおばあちゃん。なのに、歌声は若い頃のまんま。声質って他の部位に比べて衰えないのか。20代前半、よくこの人のアルバムを聴いていたが、ライブを観るのは初。年齢的にも貴重なステージに違いない。関係ないが、客席に小田和正さんの姿も。氏も今年61歳。すげ。自分のことを思うと、どう考えても60歳を過ぎて放送作家の現役でいるとは思えない。その歳、自分は何の現役でいるのか。ふとそんなことを考える。そんな年頃▼ライブ後、ミッドタウンをぶらぶら。深夜0時までやってるTSUTAYA MUSIC STOREで、マービンゲイ「What's going on」のオリジナルの復刻盤LPを発見。衝動買い。さらに本屋で、岡崎京子の新刊も発見。新装版も含めておそらく全著作を持っていて、この漫画も過去に読んだような気もするが、帯に「初単行本化」とあったので、つい購入。この人、今も現役だったとしたら、今頃、どんな漫画を描いてたんだろ。

02月17日の断片

▼朝起きて今日中にやらなきゃいけない仕事は特にないことに気づき、ふと巨大仏を見に行こうと思い立つ。ものの本ではウルトラマンの体長40メートルよりも高い仏像を巨大仏と定義付けしていて、その条件をクリアした巨大仏は日本には実に16体もあるらしい。今年中にすべて見て回りたいと思っているが、今回は泊まりで行く時間もないので、群馬県の「高崎白衣大観音」(41.8m・高崎市石原町)に決定。新幹線で高崎まで約1時間。車窓から小さく観音様らしき姿が見え始める。この時点でもう不気味。そして高崎駅で降り、レンタカーを借りて走ること数分、交差点を曲がった瞬間、前方に巨大仏がぬぅ〜と現れる。思いっきり不気味。あの独特な何ともいえない気分に襲われ、でも妙にテンションが上がる。そこから徐々に巨大仏は大きくなり、やがて観音様が立つ慈眼院に到着。足下から見上げる白衣大観音。雲の切れ間から太陽が射し、まるで後光に包まれたように神々しい。裏手に回ると観音様の中に入れるというので、早速、300円を支払い、入館(というか入体か。体内に入っていくのは何だかエロい感じ)。最上階まで階段を昇り切り、息を切らしながら外界を見渡す。気分がいい▼その後、近所にある観音鉱泉「錦山荘」に立ち寄って温泉に入り、高崎名物らしい「おっきり」なるものを食べ、夕方に帰宅。ともすると何もせずにあっという間に夕方になってしまうことも多い日曜日。新幹線の中で読みかけだった桜庭一樹『私の男』(これがかなり面白く、俄然この作家に興味を抱く)も読了し、とても充実▼夜、時間に余裕があったのでDVDで映画を2本。『ザ・ディ・アフター・トゥモロー』『街のあかり』。前者は最近、新しくブルーレイディスクプレイヤーを購入したので、その凄さを体感したくて観たのだが、評判に違わずメリハリのきいた迫力ある映像に驚く。今後はDVDからブルーレイに移行していくだろうことは否めない。そしてアキカウリスマキ監督の敗者三部作と呼ばれている作品の最終作。とことん惨めで残酷だが、すべてにおいてこの監督独特の浅さが漂っていてついにやにやしてしまう▼さらに、アメトーークの2週ぶち抜き『出川ナイト』(このためだけに実に一年前から準備していたのだ)を見て腹を抱えて笑いつつ、しみじみこんなことが出来る番組に関われていることを幸せに思う▼とにもかくにも、てんこ盛りな日曜日。それなりに疲れた。

01月27日の断片

▼渋谷パルコにて「志の輔らくごinパルコ」を観た。千秋楽。一ヶ月たった1人で喋り切った最終日。喉の嗄れ具合にその偉業が伺える。いつものように新作落語に感服。産みの苦しみを知ってるだけに笑いながら別の感情も滲み出す。「宿屋の富」という古典に続き、二月に映画化される名作「歓喜の歌」。なるほど、映画の題材にしたくなるのが判る。終演後、師匠にご挨拶▼新年になって読み始めた松浦理英子『犬身』をようやく読了。衝撃を受けた『親指Pの修業時代』から14年。楽しみにしていた新作。話が進みつれどんどん主題の深みにはまっていき、決して成功してるとは思えないが、描写の巧さには舌を巻く▼深夜、DVDで『主人公は僕だった』を観る。設定だけ読むと惹き付けられるが、辻褄の合わなさというか設定のご都合主義に観ながらすっと冷めてしまった。

より以前の記事一覧