06月12日(木)の断片

▼あるクイズ特番の会議。ディレクターの一人が「スイカを英語で何と言うか?」と聞かれて、堂々と「デカメロン」と答えてた。昭和40年生まれの同い年。自分も恥をかいた気分▼待ちに待ったカサンドラ・ウィルソンの新譜『Loverly』購入。仕事を終え、家のオーディオで聴き、移動中はカーオーディオで聴き、さらにiPodで聴いて…近年の彼女の作品は出せば傑作という感じ。斬新でいて、王道。今、最も貫禄のあるジャズボーカリスト▼そういえば、先週、併読していた2冊の本を読了。一冊は作家仲間から薦められていた伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』。氏の小説は何冊か読んでいるが、一番面白いかも。きっと映画になるな、コレ。もう一冊は前田塁『小説の設計図』。豊田由美のコラム(本を選ぶ際に参考にすることが多い)で言及されていた書評集。これが実に面白かった。例えば、『センセイの鞄』。話題になっていた当時、自分はこの小説を“変態小説”だと言ってて誰からも賛同を得なかったが、嬉しいことにこの『小説の設計図』では同様に“SM小説”として、巧みに(そして時に強引に)読み解いてて(深読みしてて)痛快だった。他にも『博士の愛した数式』や『犬身』なども独特な視点で批評していて面白かった。小説なんてどう解釈してもいいのだという指南書▼今週発売の『クイックジャパン』が『内村さまぁ〜ず』特集。かなり詳細なデータも載ってて感心。先日、このインタビューに答えたのだが、写真がかなり怪しい。まるで犯罪者。

05月24日(土)の断片

▼ここ15、6年は毎年、5月は劇団公演に追われていたが、今年の5月は久しぶりに何もない。そんなことを思っていたら、はたと屋久島に行こうと思いついた。初めてその島を訪れた時は9月だったのだが、ぎっしりと生い茂った屋久杉群を見ていたら、ここは新緑の季節が一番だと直感的に感じ、次は5月に来ようと決めていたのだ。が、先の理由でそれもままならず、あっという間に5年の歳月が経ってしまった。で、先週、屋久島に行こうと思い立ち、本日の朝、羽田を出発。3年前、思いっきり台風に阻止されているのでちと不安だったが、今回は無事、屋久島に辿り着くことが出来た。がしかし、生憎の雨。天気予報でもこの週末は100%雨。雨天の中、森に入れるのかどうか不安になりつつ、本日は宿泊先のいわさきホテルでゆっくりと温泉に入り、おとなしく読書して過ごす。

05月10日の断片

川上未映子『乳と卵』を読了。タイトルに“乳”が入ってる小説は鮫肌文殊の『乳しぼり』に次いで2作目。知らないけど。で、『乳と卵』。コント台本だったらいろんなダメ出しが思い浮かぶがコント台本じゃないので、感想は略▼仕事を終え、深夜、葛飾区にある“古代の湯”へ。ここは地方感たっぷりの天然温泉。こんな告知がいろんな場所に貼られている。ビッグショーと知り、思わず行ってみたくなるが、たぶん行かない。

05月06日の断片

▼『アメトーーク』の会議に、久々に世界のナベアツの姿が。もう7、8年以上、作家として一緒に番組をやっているが最近はテレビに出まくっているので、何だか会議室にいるのが不思議な感じ、かつ同じ番組をやってるのが誇らしい感じ▼会議の合間に、生放送中の『地球テスト』のスタジオに顔を出す。布でデコレートしたセットをブロック毎に照明で変化をつけるといった舞台的な演出は間近で見ると圧巻。ま、今の視聴者には関係ないんだろうけど▼深夜、帰宅して久々に半身浴。で、森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』を読了。てか、読み終えるのに何ヶ月かかってんだか▼本日、今月三度目の一万歩達成。が、しんどい。

03月02日の断片

▼日中、ずっと台本書き。で、夜は夕飯を食べがてら、ひとり自転車でビルボード東京へ(実際、ここの和風クリームパスタは絶品だった)。本日のお目当てのミュージシャンはロバータフラック。実に71歳のおばあちゃん。なのに、歌声は若い頃のまんま。声質って他の部位に比べて衰えないのか。20代前半、よくこの人のアルバムを聴いていたが、ライブを観るのは初。年齢的にも貴重なステージに違いない。関係ないが、客席に小田和正さんの姿も。氏も今年61歳。すげ。自分のことを思うと、どう考えても60歳を過ぎて放送作家の現役でいるとは思えない。その歳、自分は何の現役でいるのか。ふとそんなことを考える。そんな年頃▼ライブ後、ミッドタウンをぶらぶら。深夜0時までやってるTSUTAYA MUSIC STOREで、マービンゲイ「What's going on」のオリジナルの復刻盤LPを発見。衝動買い。さらに本屋で、岡崎京子の新刊も発見。新装版も含めておそらく全著作を持っていて、この漫画も過去に読んだような気もするが、帯に「初単行本化」とあったので、つい購入。この人、今も現役だったとしたら、今頃、どんな漫画を描いてたんだろ。

02月17日の断片

▼朝起きて今日中にやらなきゃいけない仕事は特にないことに気づき、ふと巨大仏を見に行こうと思い立つ。ものの本ではウルトラマンの体長40メートルよりも高い仏像を巨大仏と定義付けしていて、その条件をクリアした巨大仏は日本には実に16体もあるらしい。今年中にすべて見て回りたいと思っているが、今回は泊まりで行く時間もないので、群馬県の「高崎白衣大観音」(41.8m・高崎市石原町)に決定。新幹線で高崎まで約1時間。車窓から小さく観音様らしき姿が見え始める。この時点でもう不気味。そして高崎駅で降り、レンタカーを借りて走ること数分、交差点を曲がった瞬間、前方に巨大仏がぬぅ〜と現れる。思いっきり不気味。あの独特な何ともいえない気分に襲われ、でも妙にテンションが上がる。そこから徐々に巨大仏は大きくなり、やがて観音様が立つ慈眼院に到着。足下から見上げる白衣大観音。雲の切れ間から太陽が射し、まるで後光に包まれたように神々しい。裏手に回ると観音様の中に入れるというので、早速、300円を支払い、入館(というか入体か。体内に入っていくのは何だかエロい感じ)。最上階まで階段を昇り切り、息を切らしながら外界を見渡す。気分がいい▼その後、近所にある観音鉱泉「錦山荘」に立ち寄って温泉に入り、高崎名物らしい「おっきり」なるものを食べ、夕方に帰宅。ともすると何もせずにあっという間に夕方になってしまうことも多い日曜日。新幹線の中で読みかけだった桜庭一樹『私の男』(これがかなり面白く、俄然この作家に興味を抱く)も読了し、とても充実▼夜、時間に余裕があったのでDVDで映画を2本。『ザ・ディ・アフター・トゥモロー』『街のあかり』。前者は最近、新しくブルーレイディスクプレイヤーを購入したので、その凄さを体感したくて観たのだが、評判に違わずメリハリのきいた迫力ある映像に驚く。今後はDVDからブルーレイに移行していくだろうことは否めない。そしてアキカウリスマキ監督の敗者三部作と呼ばれている作品の最終作。とことん惨めで残酷だが、すべてにおいてこの監督独特の浅さが漂っていてついにやにやしてしまう▼さらに、アメトーークの2週ぶち抜き『出川ナイト』(このためだけに実に一年前から準備していたのだ)を見て腹を抱えて笑いつつ、しみじみこんなことが出来る番組に関われていることを幸せに思う▼とにもかくにも、てんこ盛りな日曜日。それなりに疲れた。

01月27日の断片

▼渋谷パルコにて「志の輔らくごinパルコ」を観た。千秋楽。一ヶ月たった1人で喋り切った最終日。喉の嗄れ具合にその偉業が伺える。いつものように新作落語に感服。産みの苦しみを知ってるだけに笑いながら別の感情も滲み出す。「宿屋の富」という古典に続き、二月に映画化される名作「歓喜の歌」。なるほど、映画の題材にしたくなるのが判る。終演後、師匠にご挨拶▼新年になって読み始めた松浦理英子『犬身』をようやく読了。衝撃を受けた『親指Pの修業時代』から14年。楽しみにしていた新作。話が進みつれどんどん主題の深みにはまっていき、決して成功してるとは思えないが、描写の巧さには舌を巻く▼深夜、DVDで『主人公は僕だった』を観る。設定だけ読むと惹き付けられるが、辻褄の合わなさというか設定のご都合主義に観ながらすっと冷めてしまった。

9月8日の断片

▽土曜日だというのに、午前中から深夜まで会議。いずれの会議も予定よりも前倒しに終わり、毎回小一時間空く。で、読書。東野圭吾『夜明けの街で』読了。不倫とミステリー。実は共通点多し。

7月2日の断片

▽土曜に放送された特番「キレイ(仮)」が高視聴率で朝からテンション上がる。放送中、光浦が言い放った名言「キレイになるって恥ずかしいことじゃないんだね」。番組コンセプトを端的に現してて感心▽特番の会議で日テレに行ったら、久しぶりにT部長こと、土屋さんとバッタリ。実に五年ぶり。開口一番、「おお、生きてたかぁ」。相変わらずだ▽会議が早めに終わったので、慌てて渋谷パルコへ。で、映画『キサラギ』を観た。最高。くだらなくて、緻密。自分が最も好きなパターンのコメディ映画。映画を観ながら声を出して笑うことはめったにないが、4回も声を出して笑った。中でも香川照之に笑わされた。『ゆれる』の凄まじい演技といい、ホント、スゴイ俳優だ▽観終えて、映画を反芻しながら余韻ドライブ。こんな時間がとても楽しい▽さらに、佐藤多佳子『一瞬の風になれ』の第3部をようやく読了。今年の本屋大賞作品。陸上部出身なので(と言ってももう二十数年も前のことだが)試合のくだりは実に面白く興奮しながら読んだ。てか、全三作読み終えるのにどれだけ時間かかってんだ。

6月15日の断片

▽新聞などにも出ていたが、『本当は怖い家庭の医学』出演をキッカケに、山田邦子さんが乳ガンを発見。早期発見だったため大事に至らなかった。過去、一般人の方からも番組の警告によって病を早期発見し、命が助かったという報告は何度もあった。これだけでもこの番組が生まれた意味はあったとあらためて思う。午前中からそんな『家庭の医学』の会議。今一度、気を引き締めていかねば▽会議が早く終わり、久々にタワーレコードへ。ジャズの新譜をまとめ買い。そして西武でこれまた何年かぶりかにパンツもまとめ買い▽本日の最後はいよいよ尻に火がついた特番の会議。朝まで詰める覚悟で臨んだが、終わってみれば、26時。予想外に早く終わったので疲労感も少なく。帰宅して、仕事。気付くと朝4時半。時計を見た途端、ドッと疲れが押し寄せる▽たけしさんのインタビューもの新刊『生きる』を読了。神の御言葉を有り難く拝読。てか、このシリーズ、もう何冊目なのか。

5月6日の断片

▽6月公演『われもの注意』の稽古初日。まだ台本は完成していないので、途中までを読み合わせ&立ち稽古。いよいよ本格的に二毛作期間スタート▽荒木経惟の写真集『東京人生』を鑑賞。何でこんな写真、撮れるんだろ。不思議でしょうがない。天才だけがリンクすることが出来るほんの一瞬の時間とアングルがあるに違いない。中でもこの写真がスゴイ。よくこの瞬間が撮れたものだと思う。奇跡の一枚。

4月23日の断片

▽会議の待ち時間に読みかけの三部作を読もうと思ったが本が見当たらないので、バッグの中に入っていたよしもとばなな『なんくるなく、ない』を斜め読み。旅エッセイであるその文庫本には、沖縄の風光明媚な風景がふんだんに収められていて、それを見ながら、久しくこの景色を目の当たりにしてないなと思う。厄年に突入してからというもの、旅行に行く度に悪天候続きなのだ(その影響は海外にも及んでいて、昨年のニューヨークに行った時には雨続きだったし、一昨年は直接被害に遭わなかったものの、カトリーナが発生した)。本厄の去年なんか沖縄には二度行ったのだがいずれも豪雨。今年は後厄のせいか、雨こそ降らなくなったが、曇天。それも今にも雨が降り出しそうな重い曇り空なので気分は常に沈みがち。そんな状態が続いているからこそ、写真に写っている沖縄ならではの青空、澄み切った海が余計懐かしく思う。晴れてた沖縄を体験したのはもう五年も前か…。

4月19日の断片

▽移動中、某所のタリーズに立ち寄り、ほぼ毎日飲んでいるアサイーヨーグルト(ソイミルクがメニューから無くなったのは何故だ。どっちかってとソイのほうが好きだったので残念)を注文すると、店員が「お召し上がりですか?」と尋ねてくる。一瞬、何でそんなことを聞かれたのかわからなかったので、「え?」と聞き返すと、再度、「お召し上がりですか?」と繰り返す。召し上がるから頼んでるのだ。何を判り切ったことを聞くのかと思い、逆に「どういうことですか?」と質問すると、「お持ち帰りですか、それとも店内でお飲みになりますか」と、明らかにムッとした空気で言い直す。だったら最初っからそう聞けよ。どうやら、「お召し上がりですか?」とは「店内でお飲みになりますか?」ということらしいのだが、その聞き方でそれを読み取れというのは乱暴な話だ。せめて「こちらで」を付けるとかしないと判りっこない。てか、何でムッとされなきゃなんないんだ。「お召し上がりですか?」という聞き方はタリーズの決まりなのか?それとも、店員がバカなだけなのか▽会議が一本無くなったので、その時間を利用して台本を書くつもりが、衝動的に映画を観に行ってしまう。アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『ツォツィ』。シンプルというか、素直というか、この物語展開に物足りなく感じる人もいるかもしれないけど、個人的には好きな類の作品。アフリカの『シティ・オブ・ゴッド』とか言われてるけど、それは現象だけで、根幹はまったくもって違う映画。ここんとこ、観る映画、観る映画、ずっとハズレ続きだったがようやく当たりに出会ったカンジ▽作家仲間の高須さんが上梓した『あまりかん。尼崎青春物語』を読了。高須さんの原体験と原風景が詰まった青春エッセイ。言ってみれば、“アメリカングラフティ”ならぬ“あまりかんグラフティ”だ。同じ世代なので、所々、自分とオーバーラップさせつつ、最後は…。とても、らしさが滲んだイイ本だった。

4月13日の断片

▽会社の模様替えプロジェクトもいよいよ大詰め。不必要なデスクを廃棄しつつ、デッドスペースをつくらぬよう再配置し、新たな家具を購入し、大枠だけは完成。これによって、今まで隅に追いやられていた見習い作家たちの居場所が出来た。深夜、嬉しそうに固まって作業する見習い作家たち▽ふざけてバランスボールを後輩に投げたら、リバウンドして自分の顔面に直撃。こんなことに。ショック▽佐藤多佳子『一瞬の風になれ』第2部、読了。今年の「本屋大賞」に選ばれてた。全部読み終えてないので感想略。残り、第3部▽そういえば、日本一旨い寿司屋だと思っている「あら輝」の大将が番組のゲストに来てくれることに。台本を書きながらあの至福が甦る。また行ける日が来るのか。

4月1日の断片

▽4月1日。エイプリールフールではない。禁煙記念日。今年で煙草をやめて4周年だ。今やすっかり嫌煙家。一旦やめてみると、何であんなものに囚われていたのか不思議な気持ちになる。煙草をやめた直後は確かにツライが、平気になるとこんなにイイコトはない。デメリットは一個もない。今、日本は第二次禁煙期らしい。第一次は禁煙する男性が出始め、第二次はそれに拍車がかかり、その代わりに女性の喫煙が増える。で、第三次には女性にも徐々に禁煙ムードが広がり、第四次でようやくその国全体の禁煙者が激減するんだとか。確かに今、女性のほうが煙草吸ってるもんな。ま、それは別にいいとして、歩き煙草だけは許せない。ろくに吸いもしないで手に挟んで歩いてる女性のなんと多いことか。そんなヤツを見るといつもションベンかけて消してやりたくなる。人一倍愛煙家だったので判るが、歩きながらの煙草は決して美味しくない。あれはファッションなのだ。ウンコファッション。ウンコ女たちめ▽佐藤多佳子『一瞬の風になれ』第1部、読了。高校時代、陸上部だったので感情移入しまくり。まだ第2部、第3部と残っているので、感想は略▽ホテルでマッサージ受けたり、レンタカーで島内をダラダラ走ったり。たった二日だけでかなりのリフレッシュ。大事だな、こんな時間。

2月12日の断片

▽最後の会議が予想外に早く終わったので、これまたやっと『間宮兄弟』を観た。ドラドラの塚地君、数々の映画新人賞を受賞したみたいだけど、確かにとてもいい。映画自体も何だか不思議な映画だったなぁ。『の・ようなもの』が観たくなった▽トイレ本だった、吾妻ひでお『逃亡日記』読了。明らかに『失踪日記』の便乗本。読まなくてもいいと本人も中で言ってるが、ほんとに読まなくてもよかったような気がする▽仕事の合間に、劇団員がやってるミニFM局のジャズ番組のために選曲。もう一年半以上、毎月選曲し続けてるが、今月はやっと世界初CD化されたローズマーフィ『ノット・チャ・チャ・バット・チ・チ』の中から一曲。

2月5日の断片

▽午前中から会議をいくつか終え、夜、『語り女たち』の稽古。町田マリーさんと。短編小説の演出意図を説明し、それを具現化すべく話し合いながら試行錯誤を繰り返す。実はこの時期がいちばん楽しい。あっと言う間に時間切れ▽稽古を終え、慌ててスタジオ台本打ちへ。たっぷり5時間。深夜3時、帰宅▽昨年から少しずつ読み進めていた、方波見大志(かたばみだいし)『削除ボーイズ326』やっと読了。こういうのは、やっぱ、一気に読まないとダメだな。

9月8日の断片

『プチプチOFFICIAL BOOK』購入。プチプチとは潰すとプチと音が鳴るビニール製の緩衝材のこと。暇潰しにプチプチと鳴らすあれである。全国のブチプチマニアたちの本。内容はブチブチ(正式名称!)の歴史や実験、作品、雑学や使用法など盛り沢山。こんなにもプチプチ愛好家がいたとは。中でも感激したのは、あのプチプチひとつずつに色の付いた軽量粘土を注入して創り上げる点描イラストのような作品。よくそんなこと考えついたなぁ。兎にも角にも、この本、愛蔵版の一冊に仲間入り。

9月6日の断片

▽本棚を整理してたら、こんな本が出てきた。これ、世界22ヶ国119人の子供たちに「自分の宝物の絵」を描いてもらってるだけの本。シンプルだけど読んでるうちに顔が弛んでくる。好きな本の一冊。

8月25日〜9月2日の非日常の断片

▽強引に夏休みをとっていたのだ。どこで?ニューヨークで。今回の目的は昨年夏のラスベガスに引き続き、観劇。もう毎日ミュージカル三昧。前回、ニューヨークに行った時にはベタなモノを観るのは恥ずかしいと思い、わざとハズしていたのだが、今回はちゃんとベタな作品も押さえようって訳で、もはや観光地化している『オペラ座の怪人』『ライオンキング』。さすがに観光地だけあって日本人客多し。パシャパシャ、フラッシュたいてデジカメ撮って係員の人に怒られてるの見るとこっちまでばつが悪い。その他には、前回も観たけど今回も『プロデューサーズ』。あとは今年トニー賞を受賞した『ジャージーボーイズ』(これが素晴らしかった!)をはじめ、あのジョンウォーターズの『ヘアスプレイ』とエリックアイドルが脚本を担当した『モンティパイソンスパマロット』。そしてオフブロードウェイで『STOMP』を観劇。いやぁ、どれも素晴らしかったです▽観劇後、二度程、ジャズライヴの老舗へ。ブルーノートではタニアマリアの熟練されたボーカルを堪能し、バードランド(あのチャーリーパーカーが名前の由来。ずっと行ってみたかった)ではリッチーバイラークの燻し銀のピアノを聴いた▽昼間は昼間で、改装後初のニューヨーク近代美術館ホイットニー美術館、そしてベタにエンパイヤステイトビル(厳重な警備と長蛇の列に辟易。展望台から観る景色は恐ろしく高いので非現実的)に行った以外は殆ど読書して過ごす。三浦しをん『まほろば駅前多田便利軒』、東野圭吾『赤い指』、荻原浩『押し入れのちよ』、重松清『その日のまえに』、宮部みゆき『名もなき毒』を読了。感想略。ただ泣けると絶賛されてる『その日〜』には共鳴せず▽読書の合間に11月公演の事務作業や構想などを。今やホテルはLAN設備がしっかりしているのでメールのやりとりもスムーズでかなり便利▽それにしても今年の夏熱波に襲われていたニューヨーク、自分が到着して早々に雨。最終日が晴れたぐらいであとはずっと雨でした。いつから俺は雨男になってしまったんだ。昨年の後半ぐらいからか。早く脱却しないと。てか、どうやって?▽帰国して早々、台本書きを立て続けに3本。否応なしに日常に引き戻される。

8月15日の断片

▽午前中、アマゾンからメール便。中には一枚のCD。自分が購入したものに違いないが、記憶にない。注文して翌日に届くアマゾンでも在庫がない場合は発送が遅くなるので、そういう時はすっかり忘れてることが多い。今日届いたのはPuppini Sisters 『Betcha Bottom Dollar』というアルバム。初めて聴く女性ジャズコーラスグループだったが、これがすこぶるよかったのだ。声質、楽曲共にもろ好み。予期せずこんなCDが送られてくるとなんだかとても得した気分になる▽鎌倉画廊からイチハラヒロコ『愛と笑いの日々』が届く。最小限度の言葉で世界を構築するイチハラ女史。相田みつをのようでもあるが人生訓的な内容ではないし、シニカル。この本は直筆シリアル番号付き限定版で貴重▽本日、我が母校の愛本小学校の廃校記念イベントがあったらしく、田舎から送られてきた記念DVDを観る。歴代卒業生の写真だけで構成されたそのDVD。一番驚いたのが卒業生の総数。121年の歴史でたったこれだけだったとは…つくづく田舎なんだなぁ。

8月4日の断片

▽トイレ本だった(トイレで読む本。ちなみに読んでひどく後悔するような最悪な本はウンコ本)吾妻ひでお『うつうつひでお日記』読了。鬱とつきあう氏の日常生活。劇的なことは何も起こっていないが、ある意味、この生活、すげぇな。「朝起きて、煙草吸って咳が出る時は、まだ起きる時じゃない。また寝る」って。自分が担当してるテレビ番組を見てたとあるが少しは役に立てたのかしら▽台本書きながら、半年分のCDを整理。残すモノと売り払うモノ。どんな駄作にも一曲ぐらいはいい曲があるからそれだけをiTuneにコピー。この作業が面倒臭くもあり楽しくもあり。

8月2日の断片

テリーギリアム監督『ローズ・イン・タイドランド』を観た。物凄く悲劇的なはずなのにとても喜劇的。悲壮感のない少女が徐々に狂気の存在に見えてきて不気味▽恩田陸『チョコレートコスモス』読了。ここ数日で一気に読む。それだけ単純に面白かった。恩田陸版「ガラスの仮面」▽吉祥寺にあるCHACHAHOUSEというライヴハウスで知人のジャズボーカリスト五十嵐はるみさんが結成したユニット「BLUES ANGELS」のライヴを観た。数年ぶりに彼女の“エンジェルボイス”を堪能。終演後、メンバーの方々から先日寄稿したコメントのお礼をされて恐縮。配布されたチラシのコメントを見ると伊東たけし、上田正樹、南佳孝、押尾コータローなどそうそうたる面子に混じって自分の名前が。誰だよお前って感じ。

7月29日の断片

▽不可解なのは、劇団員のいんげんの眉毛だ。今日、11月公演の宣伝用の写真撮影があったのだが、いんげんの眉毛が広がっていることに気付いた。つまり、どんどん増殖していってるのだ。眉毛が伸びるという人はいるが、広がる人はそうはいない。このまま放っておくとそのうち顔面眉毛だらけになる▽オーチャードホールにて広東雑伎団『アクロバティック白鳥の湖』を観劇。男が広げた両腕を綱渡りするように爪先立ちで移動するバレリーナ。男の頭上で爪先立ちして踊るバレリーナ。マシューボーン演出など過去にいろんな『白鳥の湖』を観てはいるがバレエの範疇を越えた数々の離れ業に感服▽さらに宮崎吾郎監督『ゲド戦記』を観た。あんなスゴイ親父を持つと息子としては大変だ。映画は主人公のアレンが父親を刺し殺す場面から始まるのだが、それも何やら意味深に見えて▽そして、今話題の斉藤寅『世田谷一家殺人事件〜侵入者たちの告白』を読了。これが事実だとしたらかなり怖い。いつもならドアの鍵を1つしか施錠しないのだが、読み始めてからドアチェーン含めて2つするようになった。

7月24日の断片

▽朝七時半に起床し、九時の便で帰京。その足で会議へ。そのままぶっ続けで深夜まで会議。疲労困憊。だけど、やっぱり旅行するといい気分転換になる。人生、バランスが肝要。旅行中、読んでた伊坂幸太郎『終末のフール』読了。設定の勝利。自分ならどうするかとつい考えさせられる優れた掌編集。

7月17日の断片

▽午前中の会議でシュークリームが出たので一番相応しいと思われるAD君にプレゼント▽次の会議がひとつ休みになり、中途半端に時間が空いたので同様に時間が空いたという高須さんと昼飯にベトナム料理を食べ、赤坂は氷川神社敷地内にあるカフェで三時間も談笑。OLの休日か▽写真家、川内倫子の携帯カメラ日記『りんこ日記』を読了。俺も、もっといっぱい写真撮ろ。

7月1日の断片

▽村上隆『芸術起業論』を読了。「アート」と「マネー」の関係を冷めた視線で語っていて刺激的。日本人のお金に対する考え方が変化してきているのは明らか。自分的には育ってきた環境の影響もあって、お金に関してはいかにその呪縛に囚われないよう生きていけるかということばかり考えているが、ある種、氏の考え方にも共感しつつ読み進める。さらに、併読していた水道橋博士『博士の異常な健康』、吉田戦車『戦車映画』も読了。読書三昧な一日

6月30日の断片

リチャードブローディガン『不運な女』読了。まさかブローディガンの新刊が読めるとは。80年代に拳銃自殺した作家の、死後発見された遺作。作者の頭ん中で錯綜するイメージを散文詩的に綴った作品。ストーリーというガイドラインがない分、読むのに苦労したが、最近はとんとこの手の小説を読んでないこともあって面白く読んだ。『アメリカの鱒釣り』を読んだのはたしか20代前半。当時、それを機に著作の殆どを読みあさったが、まったくもって内容は記憶に残ってない。でも確実に自分の嗜好性に影響を与えた作家。久しぶりに読み返してみようかと思う▽てか、6月も今日で終わりかよ。はや。

6月17日の断片

乾くるみ『イニシエーションラブ』を読了。会社の後輩の薦めで読み始めたのだが、何の変哲もないベタな恋愛話が延々続き、「最後の一行で大どんでん返しがある」という情報を貰っていなかったら、読み進めるのが辛く感じたはず。中高生ならばこの程度の話でも自分とオーバーラップさせて夢中で読むのだろうが、四十を過ぎた中年には、色褪せたものにしか映らない。そして、「一行で大どんでん返し」がある最後のページ。その色褪せたベタな恋愛話が、たったの一行でまた別のベタな恋愛話に変わった。巧い。ちょっとした悪意が潜むその構造に感服。何故、ベタな恋愛話を設定したのか、その理由も判った。それにしても、「どんでん返し」後の恋愛話もまた色褪せていると感じてしまうのは、やはり歳をとった証拠だな。

4月19日の断片

▽柳宗理が88歳にして初めて刊行した処女著作『エッセイ』を読んでいて心に染み入る一文に出会う。「創造のないところに本当の意味のデザインはない。従って創造のないものは模倣であって、本当のデザインとは言い得ない。デザインの創造とは、表面上のアビアランスの変化ではない。創意工夫をもって内部機構を改革することである」“デザイン”を自分の仕事に置き換えてもまた真なり▽本日の種蒔き仕事はやや進展があって幾分気が楽に。種蒔き仕事とは言っても、その種を見つけるところまでが大変▽深夜、すべての会議を終え、青山ブックセンターに立ち寄り、何冊かの本を購入。今すぐにでも読みたい本ばかりだが、落ち着いて読書に耽ることができるのは夏になる。夏かよ。

4月4日の断片

▽朝から光ケーブルの工事。ADSLで十分だと思っていたのだが、会社が光ケーブルを導入し、今さらながら使ってみてあまりの早さに驚いてしまったのだ。その早さを体験してしまってはもうADSLでは満足できない。即座に契約。光ケーブルにして正解。こんなに快適だとは。だが、困ったことに配線を変えたためかデスクトップパソコンはネットに繋がるが無線LANが機能しないという事態に陥ってしまった。そこで、パソコンオタクのいんげんにお願いして再設定してもらった。こういう時のいんげんは本当に頼もしい。いくら部屋の中がやつの体に染みついた煙草の匂いで臭くなろうとも文句は言わない▽そんな中、ネットを舞台にした小説、平野啓一郎『顔のない裸体たち』を読了。まだまだネットの現実のほうが数段、刺激的だ。


3月29日の断片

▽朝、起きて昨夜の感動再びと、山口百恵伝説「さよならの向こう側」だけを観直してウルウル。何だ、オレ▽高田純次『適当論』を読了。高田さんをこれ程、深読みした本はない。第一章が高田さんと精神科医・和田秀樹氏との対談。のっけからくだらない。高田「先生はたくさん本を出されてるようですが、全部で何冊ぐらいになるんですか?」和田「全部で300を超えるくらいですね」高田「300ですか?300って言ったら200より多いんですよね?」高田さん得意のどうでもいいリアクション。こんな調子で対談が進むのだが、第2章ではその対談を元に、和田氏が高田純次という人間を精神分析しながら、窮屈な時代を生きる現代人に向けて、いかに高田純次の人間性が時代を生き抜くヒントになるかを深読み(笑)。そうした上で、第3章の題名が「高田純次になるために」。著者が高田純次になっていながら、対談以外はすべて和田氏の分析ばかりっていうのも笑う。これを真に受けて実践する生真面目な中年男性がいれば大笑いだ。近年売れている「生きるヒント」的な本を揶揄した、実にくだらない名著▽そういえば、今月は他にも芥川賞受賞作、絲山秋子『沖で待つ』森絵都『屋久島ジュウソウ』も読了。前者は男と女の曖昧な関係を巧みに描いて好きな世界観。後者はまた屋久島に行きたくなった。でも、屋久島にまつわる紀行文としては、田口ランディ『癒しの森ひかりのあめふるしま屋久島』の方が名著。

2月27日の断片

▽千原ジュニア氏から直々にお礼の電話。おそらく作家全員に電話してるのだろうが、実はこんな当たり前のことがなかなか出来ないもの▽三月いっぱいで終了が決定している『大改造!劇的ビフォーアフター』の視聴率が16.1%。視聴率低迷で終わる番組と違い、何だか複雑な心境。どうせなら、最終回あたりで20%超えて終わるとカッコイイのに。ま、難しいだろうけど▽ポールオースター『わがタイプライターの物語』、読了。サム・メッサーの挿画がとてもいい。

1月9日の断片

▽正月、旅行しながら読書三昧『生協の白石さん』池上永一『シャングリ・ラ』山田詠美『風味絶佳』を読了。壮大な世界観と奇想天外な展開の『シャングリ・ラ』と、恋に落ちることの“どうしようもなさ”が詰まってる『風味絶佳』は紛うごとなき傑作▽海外で車を運転してたら、またしても自分の誕生日ナンバーと遭遇。この確率はどれぐらいなのか▽今日から仕事始め。

1月1日の断片

▽帰省。里帰り恒例の家族温泉。両親と弟親子と共に地元の宇奈月温泉へ。今回は甥っ子仕切りで、ビンゴ大会。リーチが6つもありながらも3位。景品はスナック菓子。てか、全員、スナック菓子。1位も6位も。▽羽田空港に向かう首都高で、またもや同じナンバーの車が連なって走っているのを目撃。ここに写っている二台の車。手前のワンボックスカーと先を行く緑のワンボックスカーが同じ数字。コレコレ。「73-09」というめったにない組み合わせがスゴイ。この確率はどれぐらいなのか。▽横山秀夫『震度0』 読了。

12月17日の断片

DSCF0023▽今年の「このミス」一位になった東野圭吾『容疑者Xの献身』を読了。これから読む人も多いと思うので詳細は書かないが、このトリックには舌を巻いた。まったくもって予想できず。一位も頷ける▽夜、下北沢のスズナリで、グリング『海賊』を観劇。現実との符合がとても興味深く。終演後、作・演出を務める青木豪氏にご挨拶。

11月8日の断片

▽意外にも、「ワイルドストロベリー」が欲しいという人が何人もいて、8人の方からメールを頂いたが、一番早かったNさんに贈呈することに。近日中に送ります▽午前中、Pの都合でわざわざ会議時間を移動したにも関わらず、当の本人は来ず。呆れる。それ以外は、深夜まで楽しい会議▽いよいよ、本番まで一週間だが、今回はあまり稽古場に足を運んでいないので、実感が湧かず。深夜、通し稽古で気付いた点を中心に台本を読み直し、改訂▽気付いていない人もいるかもしれないが、演出助手を務める二人がほぼ毎日、稽古日記を書いてて、それぞれの稽古場の様子を見ることが出来ます。リンクは劇団HPのトップページに張ってあるので、どうぞご覧下さい▽ようやく、羽生善治『決断力』を読了。これまではアーティスティックな視点で編集された対談が多かったが、ビジネス書が売れる昨今、これもビジネス書の体裁で、“読む人が自分の仕事に置き換えるなら”的な部分があって蛇足だが、やはり、羽生の語ることは面白いのだ▽玄関で、カマキリを目撃。

10月15日の断片

▽一編ずつ読み進めていた村上春樹『東京奇譚集』を読了。何といっても「偶然の旅人」が面白かった。決して突飛な出来事ではないが、いくつもの奇妙な偶然が“事実”というだけで興味深い。自伝は語られることがすべてこの世に生きていた人の人生だからこそ面白いのだと思っているが、そういった意味では、これは人生の断片だ。同様な本にポールオースターの『トゥルーストーリー』もあって、それも面白い▽夜、稽古場にて11月公演の稽古。キャストが変わるとやはり随分と印象が変わる。それだけでもう別の作品だ。

10月4日の断片

▽一本、会議がなくなり、比較的緩やかな一日▽岡本敏子×よしもとばなな『恋愛について、話しました』読了。読み終えて、あれ?どんなことが書いてあったっけ?と、うまく思い出せないような、そんなふしぎな対談集だった。巷に溢れる恋愛本はあるターゲットに向けたメッセージ集という側面を持つが、これは誰にも向けられていない。二人だけで、いや、自分のなかだけで完結している感じ。だから、具体的な内容が殆ど残らない。考えてみたら恋愛って本来そういうものだ。誰かのために語られるものではないし、語られたとしても根本的な意味においては何の役にも立たないのだし。なのに、an・anの取材を受けてる自分。ま、自分の経験を語ってる訳じゃないから別にいいか。仕事だし▽元劇団員が撮った自主映画をビデオで観た。彼女が在籍していたのは十年前ぐらいだったか。たしか新人オーディションの第一期生だったはず。噂によると、他にも自主映画を撮っている元劇団員がいるらしく、今もみんな表現することにこだわってるんだなぁと、なんだかそんなことに励まされたりもして▽今日、キンモクセイの匂いがした。

9月13日の断片

▽旅行バッグの中を探し、ここ二週間に着てた洋服のポケットを探し、家中の置きそうな場所を探し、車の中を探し、各番組のAD君に尋ね、それでも出でこないお気に入りのデジタルカメラ。一体、どこで紛失してしまったのだろうと途方に暮れつつ、諦めかけていたのだが、今日、パソコンのキーボードの横にそれを発見して驚いた。なんでここに置いてあることに気付かなかったのか。しかも一週間近くも。しばし呆然としました▽以前、劇団宛に本が送られてきた。同封の手紙を読むと、かつて劇団のオーディションを受けた人だった。ずっとうちの芝居が好きで観てくれているらしい。有り難いので、お返しの意味も込めて著作を読む。成功者の成功談はいくらでも読む機会はあるし、逆に失敗談も同様に読めるが、そのどこにも位置しないING系の人の話はなかなか本というカタチにはならない。そういった意味で貴重な一冊

9月11日の断片

▽劇団ミーティング。先日行われたオーディション結果を踏まえてのキャスト発表。惜しくも選ばれなかった者たちもいるが、まぁ、仕方ない。とかく自分自身を否定された気持ちになるものだが、主宰としては劇団員である以上、今後も変わらずみんなを同等に見ていく。何はともあれ、いよいよ11月公演に向けて本格始動。さぁ、そろそろ本に取りかからないと▽夜、劇団員が客演しているので、シアターサンモールでTMP『BANG! BANG! BANG! ちょっとだけ大作戦』を観た▽その後、会議。深夜、帰宅▽自民党、スゴいことになってるなぁ。てか、また選挙行かなかった。実は選挙権を得てから一度も行ったことない。ダメな大人▽iTunes Music Storeでストーンズの新譜を居ながらにして購入。欲しい新譜を即座に聴けることの喜び。便利な世の中になったなぁ。でもまだまだアップされている作品数が少ない。三年後にはこれが定番化してんじゃないかなぁ▽そんなITな世の中とは一切無関係な場所で生きる人の本を読んだ。『木のいのち 木のこころ』という宮大工の口伝を聞き書きした本なのだが、これがかなりいいのだ。法隆寺の改修に携わった最後の宮大工、西岡常一。その弟子、小川三夫。その二人が語る、宮大工という生業。寺をつくるということに留まらず、ものづくり全般に通じる哲学書として読めるのだ。これを読んで、俄然、法隆寺、そして薬師寺を観に行きたくなった。だから、近々、観に行くつもり▽って、行けるのか▽そういえば、万博にも行かないと。もう終わっちゃう。

8月29日の断片

ラスベガスにやって来た。午後、出発時刻までロスはメルローズ近辺を散策し、夕方にべガス入り。初めて来たが空港にスロットが設置されていて驚いた。どんなギャンブル好きだよ。ギャンブルには興味がない自分の目的はショー観劇。今回は観劇乞食になる。宿泊先のBellagioにチェックインして早々、19時からMANDALAY BAY劇場で『Mammma Mia!』を観劇。ABBA世代としては一応押さえておくかと思ってチケットをとったのだが、やはり台詞の細かいニュアンスまでは解らず。場内がウケてるのにひとりポカンとしているのは悔しい。英語堪能になりたい。満足度★★★☆。観劇後、ホテルに戻り、食事。その後、部屋に引きこもり、読書。村上春樹『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を読了。「本の雑誌」創刊30年記念で特集されてた「30年間のベストテン」ランクインしていたので20年ぶりに読み返したのだが、すっかり内容を忘れていた。これ、初めて読んだ時は衝撃的だったなぁ。今も変わらず心酔。心酔と言えば、このホテルの噴水ショーも実に美しい。

8月14日の断片

ホテル黒部で一泊し、帰宅。
この温泉宿、初めて泊まったが、地元、宇奈月温泉のなかでは、
もっとも高台にあり、露天風呂から見える景色は絶景。

チェックアウトを済ませ、その足で墓参りに。
その後、弟の車を借りてひとり電波が届く街に出て、
台本を書いてメール送信。
ふと思ったが、こんな風にどこに居ても出来る仕事がいいなぁ。
放送作家は実は会議が仕事の中心なので、それが出来ないのだ。
そういった意味じゃ、椎名誠はとても羨ましい環境にあるなぁと、
30周年を迎えたという『本の雑誌』を読みながら、そう思う。
あ、本といえば、昨夜、堀江敏幸『もののはずみ』を読了。
氏の、いわば衝動買いエッセイ。自分の買い物と比べるとなんと趣深いことか。
しかも、パリの骨董屋や蚤の市で買ったものばかり紹介してるし。

午後、小学校のグラウンドで、サッカーなどして遊ぶ。
久しぶりに体を動かしたので疲労困憊。
ふと正面玄関を覗くと、お盆の間は校内を一般公開しているとの立て札。
そういえば、今年中で我が母校も廃校が決定したらしい。
一般公開しているのもそうした理由からだろう。
めったにない機会なので、甥と共に約30年ぶりに校舎の中へ入ってみた。
懐かしい廊下教室
さらに、トイレに入ると、これまた懐かしい想い出の痕跡が。
天井裏に隠れて遊んでいて、
思いっきり足を踏み外してここをぶち破ってしまったのだ。
だから、そこだけ天井板の種類が違ってる(笑)。
当時は、先生から物凄く怒られてとても凹んだものだが、
今は、天井をぶち破って良かったと思う。

校内を一階から順番に見ていくと、
三階の廊下の掲示板に意外なものが展示されている。
それは過去の卒業生たちの集合写真。
その中に、自分のクラスを発見。
めちゃくちゃ、懐かしい。思わぬ暑中見舞いに顔が綻ぶ。
一通り見て廻り、小学校時代よく使っていた近道を通って帰宅。
甥はこの近道の存在を知らなかったらしく、
「すぐ着いた!」と物凄く驚いていたのには笑った。

その後、夕方の飛行機で帰京。
たったの二日間だったが、それなりに充実した里帰りだった。

7月24日の断片

朝9時起床。
朝食を摂り、午後遅くまで部屋のベランダでゆっくりと読書。
島本理生『ナラタージュ』読了。
「本の雑誌」今年上半期のベスト1に選ばれた小説。
北上次郎氏が絶賛しているのだが、
森絵都『永遠の出口』といい、姫野カオルコ『ツイラク』といい、
この人が絶賛するのは、どうもこの手のものが多い。
ざっくりといえば、年上の男性に恋する乙女の揺れる恋心。
こう書くと、陳腐な恋愛小説のようだが、あなどるなかれ。
若干22歳にして、いやになるほどの文才。
ただ、この文才だけで持たせてる感も否めないんだけど。
正直、巧いと感心しながらも、北上氏ほどには感情移入できず。

本を読み終え、昨日に引き続き、島内ドライブ。
本日は車で行ける周辺離島巡り。
まずは、南に位置する来間島へ。宮古島とこの島を結ぶ来間島大橋は爽快。
思わず、路肩に車を停め、をパシャリ。最高。
続いて、もうひとつの離島、池間島へ。
宮古島の最北端からこれまた池間大橋を渡って行くのだが、
ここも爽快の一言に尽きる。何往復もしていたい。
夕方、ホテルに戻り、仮眠。
自由に本を読んで、ドライブして、仮眠をとって…こんな毎日を過ごしたい。
理想の生活。これでホテルの部屋にホームシアターがあれば申しぶんない。
夕食後、音楽を聞きながらだらだらと半身浴。
そして、ゆっくりと読書。至福のとき。
しかし…天気予報によるとまた台風が近づいているらしい。
夏休みをとってる訳ではないので、明日は通常通り、会議がある。
帰れるのか?

7月20日の断片

潜在的に、男というものはマザコンだと思っているが、
そんな男たち、特に三十も半ばを過ぎた男たちは、
この本を、ある意味、今後の心構えとして読んでおくべきだと思った。
リリーフランキー『東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン』 を読了。
母親に捧げた大いなるレクイエム。クールでいて、とても優しい。
所々、自分のこととオーバーラップし、
その都度、胸をぎゅっとさせながら、読んだ。
中年男性の、今年の夏の必読書。
余談だが、柳美里の『命』を悪く言うのはもうやめようと思ったのだった。

7月2日の断片

午後、特番の収録を終え、
夕方から、駅前劇場で東京タンバリン『雨のにおい』 を観劇。
下北沢を歩いたのは何年ぶりだろう。
王将の餃子を売っていた場所にスタバが出来ていて驚いた。
つまりそれぐらいこの街に足を踏み入れていないということだ。
土曜日ということもあって、街は若者たちでごった返していて、
どうせ喫茶店に入ったとしても落ち着けないだろうと、
路地裏に発見したマッサージ店へ。
開演時間までフットマッサージして貰いながら爆睡。

観劇後、大人しく帰宅して、音楽を聴きながら読書。
ようやく川上弘美『古道具中野商店』 を読了。
じれったい恋愛小説を書かせたらピカイチ。

さらに、劇団員の林がどこかのミニFM局でDJをやっている
ジャズ番組のために、今月の選曲。
面倒臭い。とても面倒臭いと思いながら、
今月は、ブリジットメイネス『ガールトーク』に決定。
早く来月の選曲がしたい。


4月15日の断片

午後から夜まで、会議を3本。
最後の会議終わりで、スタッフと三田のうどん屋で遅い夕飯。
意外にも美味しく。こじんまりした店内は、ひとり飯には最適かも。
そいえば、雑誌のPEN(だったか)の特集が、「男のひとり飯」。
コンビニで手にとるも、買うのを思い留まる。
よさげな店が載っていたが、ほんとに一人で行くと、
店員に「こいつ、あの雑誌見て来たな」と思われるはず、
そんなことを考えると、店にいても居住まいが悪いに決まってる。

帯に書かれた、
「むかし、OLYMPUS-PENというハーフサイズカメラがありました。
そのカメラが写し出す風景は、やわらかでさりげないものでした」
というキャッチに惹かれて、
『SWEET BLUES』という小さな写真集を購入。
自分もOLYMPUS-PEN Fを所有しているので、つい。
たしか5、6年前に中古カメラ屋で手に入れたのだが、ずっと使っていない。
写真集を見ていて、久々にそのカメラを取り出してみた。
ここ数年、おさまっていた中古カメラウィルスが活発化する予感…
やばい。

olympus

4月8日の断片

吾妻ひでお『失踪日記』 が面白い。
これだけ自分のことを対象化し距離を置いて描けるのはスゴイ。
とかく自分の不幸を語る時は、悲劇の主人公的に、
独りよがりな心情などを書いて湿っぽくなりがちだが、
そうしなかったのは、というか、そうできなかったのは、
氏がギャグ漫画家だからだ。

読んでて、ふと20年以上前のプチ失踪のことを思い出した。
当時、経済的な理由から、いんげんと森井という高校時代の同級生と
共同生活していたのだが、急にそんな生活に嫌気が差し、
衝動的に見知らぬ土地へ行き、ふらふらしていたことがあった。
とはいっても、ホテルに泊まるお金もないので寝るのは駅や公園のベンチ(笑)。
夜風が寒いので、誰も来なさそうな電話ボックスで寝ていたら、
コンコンとノックされて、「使ってもいいですか?」と尋ねられた(笑)
ただ、そんな生活も一週間ぐらいのことなので、
ホームレス同然の生活をしていた氏に比べれば、お遊びみたいなもの。
実際、半分は好奇心だったし。
しかしこの本を読んでると、本格的に失踪してみたくなる。危険だ。

sissou ★★★★

そして、すごいマンガといえば、
いがらしみきお『Sink』もスゴイ。
これほどまでに振り幅の大きな漫画家を自分は知らない。
『ネ暗トピア』から『ぼのぼの』を経て、そして『Sink』へ。
この世界を描いた作者とは思えない、ある種、冷めた「あとがき」。
すごいなぁ、ほんと。

sink1 sink2 ★★★★

最近、いろんなことが立て続けに起き過ぎていて、
ちょっと精神的に疲れているが、
世の中にはこんなタフな人たちがいると思うと頭が下がる。

4月6日の断片

みうらじゅん『正しい保健体育』 読了。
これ、理論社という出版社が、中学生以上に向けて出している、
「よりみちパン!セ」という、一応は教養本シリーズなのだが、実にくだらない。
冒頭で、「人間の男」とは「金玉というのが本体で、その着ぐるみの中に
入っている」ものだといきなりでたらめな定義付け。
この時点で、既に「名著」の予感があったが、その予想を裏切ることなく、
とてもためになる教養本だった。この人のくだらなさは尋常じゃない。

tadashii ★★★★

『NANA』の新刊が出るまで、トイレ本にしていた、
羽生生純『恋の門』 全巻読了。
偶然にも、『NANA』同様、夢と恋愛が複雑に絡み合った物語。
こういったものを読むには、「トイレ」という場所が適してるのかも。
(※「トイレ本」…トイレで読む本。ちなみに最悪な本の場合は「ウンコ本」。
例えば、『世界の中心〜』とかがそれに当たるが、もう悪口は言わない)

午後から分科会を3本。
夜、1本会議を終えて、スタッフと軽飯。
週末のトークイベントを実はこっそりと見ていたらしく、恐縮。

さくらが咲いた。

3月31日の断片

午前中、会議を1本済ませ、
時間があったので、スタッフたちと昼飯。
ちょうどランチタイムだったので、店内はサラリーマンや
OLたちの姿でいっぱい。
その様子を見たプロデューサー、
「ランチ合コン」が実際に行われているのか否かを気にする。
一時期、雑誌などで取り上げられていたが、
確かに本当にやったことがある人はどの程度いるんだろう?

その後、会議を2本済ませ、稽古場へ。

6月公演に向けた稽古。
ぼんやりと頭に思い描いていることだけでは、
稽古らしい稽古にならず。
ただ、手当たり次第に動いてみただけでも気付くことも有り。

稽古後、公演プレイベントのことを少し話す。

帰宅して、今夜締め切りの台本に慌てて取りかかり、
26時、ようやく書き上げメールで送信。
その後、ずっと我慢していたウンコをしながら、
矢沢あい『NANA』の最新刊12巻を読了。
読み始めた頃は一部で話題になっていただけだったが、
今は映画化が決定するわ、トリビュートアルバムは出るわ、
プレステのゲームになるわで、すごいことになってる。
総発行部数も、2000万部超えたらしい。

移動中、日本の若手注目ジャズマンたちばかりで結成された、
TKY『TKY』を聴き、
つくづくマイルスデイビスの凄さを思い知る。
この源流は、もう20年も前にマイルスがつくっている。
その進化形。

TKY ★★★☆

今日で3月も終わり、明日から新年度の始まり。
区切りにはうってつけ。

3月22日の断片

朝早く起きて、積み残した台本を1本書き上げ、
会議までの宿題をFAXした後、
すぐに、スペシャルのスタジオ台本書きに取りかかり、
書き上げてから、ようやく会議へ。

続けざまに会議を3本済ませ、
編集所にてコンビニ弁当を食べながら、
別のスペシャルのスタジオ台本打ち。
病み上がりだってのに。

23時半、デザイン事務所に行き、
チラシの色校チェック。
これまでの世界観とかなり違うものに仕上がった。
来週、DMが発送される予定。お楽しみに。

前作『ワンダーランド』は、これまでの作品とは毛色の違ったもの
になったが、今回はさらに違うものになる。
タイトルは、『GESTURE GAME/ジェスチャーゲーム』。
2時間近く、ずっとジェスチャーゲームだ。
嘘だけど。

深夜、青山ブックセンターに立ち寄り、
何冊かの雑誌やら本をまとめ買い。
どんどん未読の本ばかりが溜まっていく。
店内でバッタリと番組のスタッフと遭遇。
最近、彼とはよく本について話しているということもあって、
まるで本屋の店員のように、
「これが面白かった」「これは読むべき」と、
何冊もの本をススメる。

そういえば、最近読んだ本。
村上春樹『ふしぎな図書館』
『カンガルー日和』に収録された『図書館奇譚』に、
佐々木マキのイラストが加わった絵本のような短編。
羊男なども登場して、完全に村上春樹ファンに向けた本。
出せば売れる村上春樹モノ。これで1500円はどうなんだと思いつつ、
菊池信義氏の装丁も手伝って、つい買ってしまった。
風邪で寝ている時の、断続的な読書にはうってつけだった。

さらに、野口晴哉『風邪の効用』
随分前に買っていたが、風邪の時こそこの本を読む時機とばかりに読んでみた。
「風邪は治すべきものではない、経過するものである」と説く著者は、
あの有名な野口整体の先生。
風邪で気持ちが弱っている時の特効薬。

fushigi ★★☆ kaze ★★★

さて、これからまた別の台本書きだ。

3月15日の断片

『下妻物語』を観る。
フカキョン、土屋アンナ共にハマリ役。

shimotsuma ★★★★

阿部和重『グランドフィナーレ』読了。
初期の『アメリカの夜』『インディヴィジュアル・プロジェクション』以来、
久しぶりに読んだが、変態度アップ。
絶望の淵から這い上がってくるかのような、不気味な“グランドフィナーレ”。
前作『シンセミア』も読みたくなった。

groudf ★★★★

3月11日の断片

体調優れず、一歩も外に出ず。

深夜、是枝裕和監督『誰も知らない』を観る。
ドキュメンタリータッチで撮られているので、とてもリアル。
主演の男の子、カンヌで主演男優賞を受賞していたが、
これで貰っちゃうと、今後、荷が重いだろうなぁ。
演技というよりも、監督の演出に負うところが大きいから。

ところで、この映画は実際に起きた事件を元にしているというので、
ネットで調べてみたのだが、現実のほうがはるかに残酷で、愕然とした。
1988年に起きた「巣鴨子供置き去り事件」
あまりの不条理さに、心が痛む。

i_p ★★★★

宣伝用の写真がとてもいいと思っていたのだが、
やっぱり、カメラマンは川内倫子だった。
彼女の最新作(と言っても去年発売)『AILA』