09月15日(月)の断片

▼夜の会議が無いことが判明し、大西順子のライブの最終日に行くか映画を観るかで悩んだ挙げ句、サブカルPの「大傑作だよ」という後押しもあって、映画を観ることに。『ダークナイト』。大西順子を聴きに行くべきだった。『バットマンビギニング』はあんなによく出来てたのに。てか、Pにハメられたか▼帰宅して、急ぎの仕事もないので、CDをまとめ聴き。御年70歳を超えたウェインショーターが、今、NYじゃカリスマ的存在で、若いミュージシャンたちが追従してると知り、近年の作品を聴く。70歳を過ぎて何でこんな革新的なジャズをやってるのか。日本では売れ線ではないので扱いが軽いが、往年のフリージャズとは違った意味でのジャズの解体を試みていて、まさに最先端。この周辺が今、面白いことになってる。

09月14日(日)の断片

▼別に明日までの締め切りはないのだし、仕事は一切しないと決めて臨んだ休日。読書&映画三昧。周りの評判が良く前々から観たいと思ってた『しゃべれどもしゃべれども』をようやく観た。この手の題材をベタつかず、さらりと描いてていい映画▼観終えてから、気分転換も兼ねて車のブレーキランプを修理しに永福町へ。10分で終了。そのまま帰宅してまた映画。『バンテージポイント』。登場人物8人の視点から同じ事件を描く手法が面白い。昔、このパターンで舞台をつくろうとしたが途中で挫折した。複数の視点をバレずに有機的に繋げてくのって難しいんだよなぁ▼で、何故だか急にそーめんが食べたくなり、ピーコックへ買い出し。それを食べながら担当番組の同録チェック。で、また映画。ウェス・アンダーソン監督の『ダージリン急行』。この監督、独特な世界観で家族再生の物語を描いてるが、今回は3人兄弟が人生を変えるべくインドを旅行するというロードムービー。ふわふわと漂うような世界観はやっぱり好み。人生、曖昧なままがいい▼で、宮部みゆきの『理由』。代表作というだけあってぐいぐい引き込まれる。こりゃ仕事の妨げになっちゃうな▼そういえば、来週は特番週だ。

■9/16(火)25時30分〜
『GO!GO!アッキーナ』(テレビ東京系)
■9/17(水)19時58分〜
『ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?』(日本テレビ系)
■9/18(木)19時00分〜
『アメトーーーーーーク3時間SP』(テレビ朝日系)

あと、9/28(日)には久々に『大改造!劇的ビフォーアフター』も放送予定。今回は「100人の子供がいる家」。今回の匠はかなり優秀で出来上がりには唸った。

09月13日(土)の断片

▼未読だった宮部みゆきの傑作『火車』を読了。初版は約15年前。時代が反映された犯罪とトリック。とてもよく出来たミステリーだが、やはり同時代に読みたかった。今月は宮部みゆきの未読の名作を読む予定で、次は『理由』(実はまだ読んでなかった…)を読み始める▼本日は久々に丸一日休み。で、2本立て続けに映画鑑賞。『パコと魔法の絵本』と『SEX AND THE CITY』。前者は意外にも子供連れ客が多く、ちと観る時間帯を間違えた。子供は上映中も容赦なく喋る。バカだから。で、後者はカップル客が多いかと思いきや、女性どうしの客ばかり。サマンサの女体盛り(ネタバレ)の場面で女性の笑い声が響くのは何だか妙な感じ▼そして、夜。楽しみにしてた大西順子トリオのライブ。ブルーノート東京にて。今から15年前。Mt.FUJIジャズフェスティバルで初めて彼女の演奏を聴いて以来のファン。あの演奏にはホント、度肝を抜かれた。その鮮烈なデビューから瞬く間に日本のジャズシーンのトップに躍り出るも、2000年に突然の休業。で、昨年から再び、本格的に復帰。久々に生演奏を聴いたが、やはり凄まじかった。休業前よりも凄みが出た感じ。もう10年以上も新作を発表してないのでこれを機にアルバムを出してもらたいものだ。

08月30日(土)の断片

▼台本書きの合間に映画。『フローズン・タイム』。観なきゃよかった▼あと、以前、放送されて未見だった『阿久悠物語』。後輩作家のすずきB&町田裕章君に薦められて。わざわざB君がDVDに焼いて送ってくれた。有り難い。貴重な映像満載のドラマ。『スター誕生』の制作秘話なんかも知れて興味深く見た。決戦大会で各レコード会社のスカウトマンがパネルを挙げるという方法や「アイドル」という言葉を初めて使ったのが、阿久悠氏だったことを知る(ドラマで描かれたことが事実に基づいてるとしたらだが)。にしても、当時の素材がドラマに絡んできたり、映像は代役の役者なのに音声だけは本人だったり、頭の中で変換しながら見なきゃいけないのが面倒だったが、おそらく権利問題が絡んでる中での苦肉の策だったんだろうなぁ▼一本ロケ打ちを済ませ、23時から『GO!GO!アッキーナ』の打ち上げ。てか、まだ放送されてもいないので打ち上げって気がしない。いつものメンバーで朝方までテレビ周辺の四方山話。

08月15日(金)の断片

▼会議が二本も休みになり、映画でも行こうと思って上映時間までの間、会社で時間を潰していたら、見習い作家が「中野さんを見習って、僕も最近は映画を観るようにしてます」と話しかけてきた。コイツは以前、『恋空』を観て号泣したと言っていた男で、それ以来、コイツとは映画の話をするのは辞めようと思っていたのだが、つい、「で、最近、何観たの?」と聞いてしまった。すると、躊躇することなく「『花より男子』です」と堂々と答える。改めて、コイツとは映画の話をするのはやめようと心に決め、会社を出る▼で、会議を二本やったつもりで、映画を二本観る。『カンフーパンダ』『ハプニング』。前者はいいとして、問題は後者だ。監督は『シックスセンス』のナイトシャマラン。過去、『サイン』『ヴィレッジ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』とハズしまくっている監督。個人的にはもう二度とこの監督作は観ないつもりだったが、知り合いのPから「今作もあまりにもひど過ぎるので、一度観て欲しい」と言われ、話のネタに観てみたのだ。結果、その悪評に違わず、ひど過ぎ。一躍、今年の「観なきゃよかったワースト映画」のトップに躍り出た▼今月号の『クイックジャパン』は「アメトーーク」特集。自分で担当していて言うのもアレだが、つくづく芸人たちに好かれてる番組なんだと再確認。もっともっと頑張ってバカなことを考えよ。

08月02日(土)の断片

▼早めに会議が終わったので、新宿バルト9で押井守監督『スカイ・クロラ』を観る。公開初日だったので、夜10時の回にもかかわらず満席。しかもオタク系の客多し。初日に観に来た自分もそう見えていたか。ただ、押井監督が一気にその名を世に知らしめることになった『攻殻機動隊』を観てないから、そんなにファンでもない。押井守氏といえば、いまだに自分の中では『うる星やつらビューティフルドリーマー』。古い▼で、『スカイ・クロラ』。『エヴァンゲリオン』なんかもそうだが、背景にある世界観が今ひとつ読み取れず。ただ、戦闘シーンは凄まじい。同じベネチア映画祭の出品される『ポニョ』とは対照的。

07月21日(月)の断片

▼最後の会議が20時から。が、会議室に入ると真っ暗。嫌な予感がして確認すると今日は休みだった。ポッカリと時間が空いたので、冷やし中華を食べてから、映画館へ。宮崎駿監督『崖の上のポニョ』。CGアニメが目を見張るような進化を続ける時代に、信念をもって逆行する絵本のようなアニメ作品。原点回帰ともいえる今回は個人的にはとても好み。ま、賛否両論だろうなぁ、きっと▼原点回帰といえば、このCD。ジャズトランペッターのウィントンマルサリスがウィリーネルソンとつくったカントリージャズアルバム。新伝承派として古典をモチーフに様々な作品を世の送り出しているウィントン。アーティストというよりはもはや戦略的なプロデューサーという感が強いが、まんまとハマってしまうのも確か。

07月06日(日)の断片

▼贅沢に午前中いっぱいまで寝て、その後、DVD三昧。まずはライブDVD、『忌野清志郎・完全復活祭・日本武道館』。喉頭癌を克服し、再びあの歌声を聴かせてくれたことの、感動。1曲目の「JUMP」を歌う姿に泣きそうになった。いや、涙腺を震わせたのは会場の空気感。キングの復活を心から喜ぶ観客と清志郎の一体感が実に感動させるのだ。「君が僕を知ってる」「僕の好きな先生」「スローバラード」「きもちE」「ドカドカうるさいR&Rバンド」そして「雨上がりの夜空に」と、想い出深いナンバーにすっかり心酔。ライブ、行きたかった。後悔▼そして、吉田大八・脚本監督の『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』。舞台は石川県。自分が生まれ育った隣の県なので方言が似ているのだが、そのイントネーションが耳について所々、集中力を欠いてしまったが(そういった意味では富山県を舞台にした『キトキト』の大竹しのぶさんのほぼ完璧な富山弁には驚いた)、実に面白く観た。佐藤江梨子がハマり役。田舎に同化できない役柄は演技ではなかなか補えない。彼女がやはり異質な女優なのだ▼そして、再びライブDVD。『カサンドラウィルソン・トラベリングマイルス』。今、個人的に好きなジャズボーカリストの3本の指に入る天才。音楽的知識に乏しいので、これまで彼女の凄さを理屈で説明出来なかったが、先日の対談で彼女の新譜の話題になり、理論的にその凄さと新しさを聞いて目から鱗。なるほど、彼女がやろうとしているのはそういうことだったか。スタンダードナンバーを歌った新譜、要注目▼最後はドキュメンタリー。ジャズミュージシャンばかり撮り続けたカメラマン、ウィリアム・クラクストンの軌跡を追った『JAZZ SEEN』。数々の歴史的なジャズアルバムのジャケ写に秘められたエピソードなどが知れて、ジャズ好きには堪らない内容。子供の頃からジャズミュージシャンに惹かれ、写真をスクラップし続けていて、やがてジャズミュージシャンから最も信頼される写真家になったのだから理想的な人生だ。かくいう自分も、高校時代に憧れていたのが、放送作家とジャズに関する仕事。結果、放送作家として働けて、ジャズにも趣味の範囲で関われているのだから、今の境遇は恵まれているのだな、きっと。ま、別に満足してる訳でもないんだけど。

06月29日(日)の断片

▼午前中、超特急で『アメトーーク』の進行台本を書いてメール。今回は自転車芸人。先週の家電芸人などこのところ自分の趣味と合致したものばかりで楽し過ぎ▼午後から臨時会議。長寿番組になりつつある某番組の新しいトライ。こんな顔もあるのね、て感じで、新しい顔を戦略的にうまく見せないと▼そして、本日も『苦情の手紙』の稽古。本を深く読んできてくれてるのでディープな所でディスカッション出来て楽しい。さらに今日初めて読んだ改訂台本の新しく加筆した部分で笑いが起こり、嬉しい限り。残り5組▼『苦情の手紙』の台本も一息ついて、久々に韓国映画。パク・チャヌク監督『サイボーグでも大丈夫』。“ピ”って俳優、初めて見た。そーたにさんの奥さんをはじめ、何で奥様方はこの男に夢中になるのか。どうもわからん。映画自体はとても癖のある作品なので、積極的には薦められないが、個人的には好きな類▼愛聴盤のジュエル『ラブレター』を新しいオーディオで聴き直してみて驚いた。透明感のある美しい歌声がさらに表情豊かになった感じ。高い買い物だったが、今まで幾度となく聴いた愛聴盤が、どれも新鮮な感動をもって聴けるなんて最高にイイ買い物だった。ま、端から見たら単なるバカ者なんだろうけど。

06月18日(水)の断片

▼人事異動の時期。放送作家には関係ないようで、実は間接的に影響はあるのだ。中京テレビの若きエース(と言っても30歳後半か)が東京を離れることに。彼とは『あんグラ』『サルヂエ』など約10年近くタッグを組んでずっと仕事をし続けてきた。思い返せば、初めての仕事は正月特番。生放送にも関わらず“浣腸ガマン大会(マジで肛門に浣腸して水を入れ、どれだけ我慢し続けられるかを競い合う、下品極まりない対決)”を面白いという理由だけで実現。その時の「上から怒られても特番だから大丈夫ですよ」という姿勢にしびれたものだ。おそらく当時は“東京の作家になめられたくない”と、無茶な企画でも何とか実現してやろうと思っていたのだろうが、以来、どの番組でも幾度となく上層部とぶつかりながらも現場を優先させようとする姿勢は貫かれていて、そこには出世のために番組をつくるような下心は当然ない。会社員なのに。この春からもまた一緒に新番を立ち上げ、なかなか軌道に乗らず四苦八苦していた最中の異動。元々は彼の企画なので何としても成功させなきゃと決意を新たにする。が、担当回のナレーション書き、途中で爆睡▼さらに他のいくつかの番組でも人事異動。これが番組にとって吉と出るか凶と出るか。ただひとつだけ言えることは、確実に流れを変えるキッカケにはなる。これを機に上向きに転じさせねば▼高須さんが監督した『賽ノ目坂』を観る。状況設定が自分好みなのでとても面白く観た。さらに三谷さんの『ザ・マジックアワー』も。三谷映画に出るとどんな役者も演じ方が“喜劇俳優”になってしまうのがすごいが、そのからくりが知りたい。そういえば、高校時代の同級生でもある劇団員のいんげんが出てたはずだが気付かなかった。あいつ、一体どこに出てたんだ?▼会議がいくつも急遽休みになったので、渋谷のタワーレコードに立ち寄り、CDを独身貴族買い。またしても買い過ぎてしまったが、このために仕事をしていると言っても過言ではないので、よしとする。

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