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06月30日(月)の断片

▼『クイックジャパン』の姉妹誌、『コンティニュー』という雑誌で『『あらびき団』の座談会。やんちゃな部室の雰囲気が詰まってる▼本日も会議の合間に、『苦情の手紙』の稽古。リハーサルスタジオに行くと、去年一緒に舞台をやった役者が待ち受けていて驚く。別件のリハーサルだったみたいだが、わざわざ挨拶するために待っててくれたんだとか。こんなちょっとしたことが嬉しい年頃。本日も稽古は三時間きっちりで終了。あとは今日の骨組みを元に本番までどうつくり込んでくるのかが楽しみ▼仕事をしていてふと携帯を見ると、7月。ありゃ、もう6月が終わってしまった。

06月29日(日)の断片

▼午前中、超特急で『アメトーーク』の進行台本を書いてメール。今回は自転車芸人。先週の家電芸人などこのところ自分の趣味と合致したものばかりで楽し過ぎ▼午後から臨時会議。長寿番組になりつつある某番組の新しいトライ。こんな顔もあるのね、て感じで、新しい顔を戦略的にうまく見せないと▼そして、本日も『苦情の手紙』の稽古。本を深く読んできてくれてるのでディープな所でディスカッション出来て楽しい。さらに今日初めて読んだ改訂台本の新しく加筆した部分で笑いが起こり、嬉しい限り。残り5組▼『苦情の手紙』の台本も一息ついて、久々に韓国映画。パク・チャヌク監督『サイボーグでも大丈夫』。“ピ”って俳優、初めて見た。そーたにさんの奥さんをはじめ、何で奥様方はこの男に夢中になるのか。どうもわからん。映画自体はとても癖のある作品なので、積極的には薦められないが、個人的には好きな類▼愛聴盤のジュエル『ラブレター』を新しいオーディオで聴き直してみて驚いた。透明感のある美しい歌声がさらに表情豊かになった感じ。高い買い物だったが、今まで幾度となく聴いた愛聴盤が、どれも新鮮な感動をもって聴けるなんて最高にイイ買い物だった。ま、端から見たら単なるバカ者なんだろうけど。

06月28日(土)の断片

▼先日、修理に出したアナログプレイヤーも無事戻って来て、さらに念願のスピーカーも導入され、遂にうちのオーディオ環境が整った。で、音楽を聴いてみた。今まで聴いてたCDの音がまったく違う。大袈裟じゃなく、本当に違う。素人の耳でもその差は歴然。というか、本来はこんな音だったのか、という驚き。こりゃスゴイ。もう他では聴けないな、こんな音で聴いちゃったら▼いよいよ始まった『苦情の手紙』の稽古。本はギリギリ間に合った。本日は顔見知りの役者さんたちだったので気が楽。ここ数年で人見知りもかなり克服しているが、まだ苦手。なのに、今回、一緒にやる7組21人の役者さんたちの殆どが初対面。これは修行でもある▼稽古は、大きな問題もなく、スムーズに進み、ほぼ3時間で終了。このシリーズ、演出は1組3時間というルールの元で行われている。残り6組。

06月27日(金)の断片

▼12人の放送作家が一人ずつ各回を企画・構成するという趣向の新番組『GO!GO!アッキーナ!』。主役はいま一番人気のアイドル、南明奈。彼女を使ってどんな企画をやってもいいというのだから夢のようだ。で、今日はその顔合わせ&食事会。元来、自分は田舎者なので芸能人に接すると判りやすく緊張するのだが、今回もアッキーナが登場し、目の前の席に座った途端、心臓バクバク。ここはつかみが大事だと思い、「はじめまして、ナッカーノです」と言いかけてグッとこらえる。そんなフレーズが頭に浮かぶ時点でアイドルオーラに飲み込まれてる証拠。他のおっさん放送作家たちも、キラキラのアイドルを前にいつになく口数が少なく、このままではせっかく出席した彼女を飽きさせてしまうと、率先して少ない引き出しから必死に話題をふるが、どれも伸びはなく。19歳と43歳の壁は想像以上に厚い。挙げ句の果てに持ち出した田舎ネタもするりと滑り、唯一、引っ掛かりそうだった“ホタルイカ”の話も、アッキーナが気を遣って発した「ほたるイカって、これぐらいの大きさですよね」の一言で、失速。“ホタルイカ”の話題をふって、大きさのことを聞いてくるというのは、興味がない証拠だ。富山出身のおっさんとしては、ホタルイカの発光に食いついてくれないとネタは広げられない▼で、アッキーナが帰った後、おっさんたちで反省会。「僕、よくヤンマガでグラビア見てましたよ」と話しかけ、明らかに心の中で気色悪がられていたそーたにさんが、町山女史に「あなたの手に負えるような相手じゃない」と冷静に突っ込まれたり、いつもはイイチコ的な焼酎しか飲まない鮫ちゃんはアイドルを前に無理してワインを飲んでしまい、既に悪酔い状態だったり。所詮、放送作家は裏方だと、おそらくみんながみんな、痛感した夜。

06月26日(木)の断片

▼乗ったタクシーが強引な車線変更をしたらしく、パトカーに止められる。別に自分が指示した訳ではないが、同乗していたというだけで何だか無性に気の毒▼番組のリニューアルもそうだが、一度は完成した台本に手を入れるのは思いの外、苦労する作業。やるまでは“あの辺りをこうやって”“あのくだりにこんな流れを入れて”など構想はあるのだが、いざ入れようとすると、流れが分断されてしまい、四苦八苦する。脚本を書いた人にしか判らないことかもしれないが、1行の変更が何ページにも渡る変更に関わることもあるのだ。そんなこんなで稽古が始まるというのに、いまだ完成しないリニューアル台本。二週間後に博品館で本番を控えた『苦情の手紙』。各所から“苦情”が届く程の遅筆。申し訳ない。この場を借りて謝罪。

06月25日(水)の断片

▼長年の愛聴盤、エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング『エラ&ルイ』がSACD(スーパーオーディオCD)で再発されたので、久々に聴き直す。めちゃくちゃイイ音。音の輪郭が断然違う。何だコレ。モノラル録音じゃもったいない。同作品のレコードを引っ張り出して聴き比べてみる。ん〜、これはこれで味がある。オーディオを新しくしてから、すっかりアナログの音の虜になっていることもあって、甲乙つけ難し。ま、その前にこの作品、やっぱり大名盤。あらためて惚れ直した▼7月上旬に博品館でやる朗読劇『苦情の手紙』の稽古スケジュールが送られてきた。いよいよ今週から稽古開始。とは言っても、1組1回3時間のみの演出というルール。その前に、本がまだ直し切れてないのだ。つくづく遅筆。てか、芝居の時期になると気付くのだが、一日で使える時間、少な過ぎる。こんなんじゃ駄目だ。

06月24日(火)の断片

▼「柿ピー」というお菓子は、“柿の種”と“ピーナッツ”の略称だが、ある会議で出た類似品の名前には首を傾げるものがあった。「柿ピカ」。“ピカ”は何の略なのか▼深夜、会議を終え、帰宅してせっせと台本書き。煮詰まると、音楽を聴きながらCDの整理。収納スペースに限界が近づいてきた。引っ越したいが、なかなかそうもいかない。

06月23日(月)の断片

▼福岡にソフトバンクVS巨人戦を観に行った際、デジカメを紛失。東京に戻って来てから気づき、すぐさま宿泊先のホテルや屋台街、さらには警察、タクシー会社、全日空など可能性があるところすべてに連絡して探すも結局、見つからず。せっかく博多遠征で撮った記念写真を失い、ここ数週間は諦めながらも時々思い出しては凹んでいた。そして本日。車から降りる時、雨が降ってたので、車内の後部座席にずっと置きっぱなしだった傘を持ち出し開いた瞬間、デジカメが落ちてきた。福岡で紛失したはずのデジカメがどういう訳か傘の中に入っていたのだ。嬉しい反面、奇妙な気分。傘は福岡に持って行ってないし、横たえてあった傘の中に入るのはあまりにも不自然。不思議すぎる。でもそんなことより想い出の写真が戻ってきて嬉しい限り。中には福岡ドームで撮ったこんな写真や、ソフトバンクが逆転サヨナラした瞬間の写真(巨人ファンの堀江君だけが微妙な面持ち)や屋台街で撮った記念写真、さらには気づかれないようにさりげなく撮ったこんな写真も(向こうから歩いて来たそーたにさんが何をやってるのかと怪訝な表情)。一ヶ月遅れてようやく公開出来た。ただ、こんな悲しいことになってるのもまた事実。

06月22日(日)の断片

▼オーディオ雑誌を読んでいて、“レコード演奏家”と呼ばれる人が存在することを知る。ま、DJとかもその類に入るのだろうが、その連載を読む限り、レコード演奏家とは、職業ではなく、自宅で“いかにイイ音で鳴らすかに命をかけてる人”のようだ。耳はグルメな人の舌みたいなもので、どんどん耳が肥えてくると、際限なくイイ音で音楽が聴きたくなる。でもそのうち、聴くのは“音楽”ではなく“音”になっていく人が多いようだ。それってどの分野でも犯しがちがちな間違いだよなぁ。

06月21日(土)の断片

▼マイナスオーラを出してる人はいて、そんな人に接するともの凄く苛立つ。会話をすれば言葉の端々にネガティヴさが滲み出るので、さらに苛々苛々する。歳をとって特に敏感になった。何だろ、この傾向。穏やかなところは歳をとってさらに穏やかになってるのに、マイナスオーラに関しては以前にも増して気に障るようになってる▼7月上旬にスタートする朗読劇の本直し。芝居と違って、朗読になると本の直しもまた困難。動きで興味を持続させることも出来ないので、シークエンスの増減に悩む。そんな一日。

06月20日(金)の断片

▼ジャズの老舗レーベル『BLUENOTE』の創始者、アルフレッド・ライオンの生誕100年を記念してまたもや過去の名盤が再発ラッシュ。ルディ・ヴァン・ゲルダー(伝説の録音技師)のマスター使用、新たなカッティング、コーティングジャケットなどいう釣り文句にまんまと煽られ、今年新たに買い換えた我が家のオーディオではどんな風に鳴るんだろうという興味も手伝って、既に持ってる名盤の何枚かを買い直す。その中の一枚。マイルスデイビス(名義は違うが)『サムシンエルス』を久々に聴き直す。素晴らしい。マイルスの吹き出しは、いつ聴いても鳥肌モノ。しかも今まで聴いてきた以上にすごくイイ音。しばらくハマってしまいそうだ▼本日、またしてもオーディオ修理。落ち着かない我が家のリスニング環境。今度はアナログプレイヤー。てか、ガリガリという雑音の原因をアンプ、フォノイコライザー…に求めていたのだが、結局はプレイヤーではないかという結論に至ったのだ。実は昨年からずっと迷い続けていたスピーカーも、他の機器のアップグレードに伴い、購入を決定。来月には理想の設備が整う。仕事をセミリタイヤしたら、この設備で思いっきり大音量で聴けるところに移り住むのだ。

06月19日(木)の断片

▼ある会議で、20代のADの女の子が演出に「中野さんのコンドームネタはどうしますか?」と聞いてるのを見て、無性に恥ずかしくなる。コンドームをネタにする43歳。もっと世の中を動かすようなことをしてる43歳もいるだろうに、俺はコンドーム。しかも、ボツになってるし▼『さまぁ〜ず×さまぁ〜ず』の会議で番組DVDをもらう。これまでテレビをやってても残ることが少なかったが、最近はなんだか作品として残ってくみたいで嬉しい。

06月18日(水)の断片

▼人事異動の時期。放送作家には関係ないようで、実は間接的に影響はあるのだ。中京テレビの若きエース(と言っても30歳後半か)が東京を離れることに。彼とは『あんグラ』『サルヂエ』など約10年近くタッグを組んでずっと仕事をし続けてきた。思い返せば、初めての仕事は正月特番。生放送にも関わらず“浣腸ガマン大会(マジで肛門に浣腸して水を入れ、どれだけ我慢し続けられるかを競い合う、下品極まりない対決)”を面白いという理由だけで実現。その時の「上から怒られても特番だから大丈夫ですよ」という姿勢にしびれたものだ。おそらく当時は“東京の作家になめられたくない”と、無茶な企画でも何とか実現してやろうと思っていたのだろうが、以来、どの番組でも幾度となく上層部とぶつかりながらも現場を優先させようとする姿勢は貫かれていて、そこには出世のために番組をつくるような下心は当然ない。会社員なのに。この春からもまた一緒に新番を立ち上げ、なかなか軌道に乗らず四苦八苦していた最中の異動。元々は彼の企画なので何としても成功させなきゃと決意を新たにする。が、担当回のナレーション書き、途中で爆睡▼さらに他のいくつかの番組でも人事異動。これが番組にとって吉と出るか凶と出るか。ただひとつだけ言えることは、確実に流れを変えるキッカケにはなる。これを機に上向きに転じさせねば▼高須さんが監督した『賽ノ目坂』を観る。状況設定が自分好みなのでとても面白く観た。さらに三谷さんの『ザ・マジックアワー』も。三谷映画に出るとどんな役者も演じ方が“喜劇俳優”になってしまうのがすごいが、そのからくりが知りたい。そういえば、高校時代の同級生でもある劇団員のいんげんが出てたはずだが気付かなかった。あいつ、一体どこに出てたんだ?▼会議がいくつも急遽休みになったので、渋谷のタワーレコードに立ち寄り、CDを独身貴族買い。またしても買い過ぎてしまったが、このために仕事をしていると言っても過言ではないので、よしとする。

06月17日(火)の断片

▼タクシーの運転手が空を見ながら「これはひと雨きそうですね」と話しかけてきた。そこまではよくあること。問題はその後に言い放った根拠。自分だけが判るといった感じで言う。「こんな感じで空が暗くなってくると大抵、雨が降りますから」。それは誰もが知っている▼信号待ちをしている車の中の女性が思いっきり頭を掻いていた。その掻き方が尋常じゃないので、つい見入ってしまったが、さらにその手を鼻に持って行き、指の一本一本を確認するかのように嗅いでいる。車の中とはいえ、あまりにも無防備過ぎる▼新人作家は大抵は会議の空気に飲まれ、殆ど発言しないということは今に始まったことではないが、それは“慣れ”というよりは、経験から蓄積される“自信”があるか否かに拠る。そんな中、ある会議で新人作家が突然のブレイク、発言しまくりでぐいぐい会議を引っ張っていった。議題は“熟女”について。彼はその手の風俗に通い続けている根っからの“熟女”マニアで、その経験が自信をもたらしたのだ。新人作家はどんなことでもいい、自分の得意分野を持つことだ。ちなみに、会議終盤はあまりにも彼が“ホンモノ”なので、若干空気が引き気味。そこがやはりまだ新人。出し具合がコントロール出来なかった。

06月16日(月)の断片

▼東京に住む高校時代の同級生とプチ同窓会。富山弁丸出しで。富山にいる同級生に電話したり、業界で知り合った、地元のスタッフに電話したり。かなり酔っ払った。深夜、恵比寿の街を富山弁で馬鹿話しながら歩く中年4人。懐かしいはずなのに、新鮮▼先日、新宿のディスクユニオンの中古レコードフロアに行った際、店内に流れるピアノ演奏が気になり、カウンターを確認すると、ドロシードネガンという女性ピアニストのあまり出回っていない作品だった。この人の作品は元々そんなに多くない上に自分好みの演奏だとあって俄然欲しくなる。が、そのアルバムは他のお客さんが検盤(レコードの状態を見ること)のために流して貰っていたもので、既に人のもの。ひと目惚れした女性が婚約してたのを知った感じ。何故、もうちょっと早く出会わなかったのか。そう運命を嘆いていた次の瞬間、思わぬ展開が。「ありがとうございます、キャンセルします」。検盤していた客が試聴した上でキャンセルしたのだ。強い想いは必ず成就するというのが持論だが、やはりそれは正しかった。というわけで、一方的に婚約破棄された女性を引き取ることに。ちょっと値は張ったが、そんなことはこの際、どうでもいい。帰宅して、すぐに針を落とす。やはり素晴らしい。これが人妻になるところだったかと思うと余計愛おしくなる。てか、中古だから元々、バツイチか。

06月15日(日)の断片

▼“視聴率をとった素材”をリアレンジして手っ取り早く数字を取ろうというループ現象が続くテレビ界。ここ2、3年はその傾向が特に強い。そんな時代と逆行して、作り手が“この素材が面白い”と思うものを最優先させてつくろうとしている『近未来予測テレビ・ジキル&ハイド』は、人によってはそのやり方は愚直に映るに違いなく、実際、視聴率には苦労しているのだが、そんな中、プロデューサーから嬉しい知らせが。4月に放送したスペシャルが「ギャラクシー賞」の月間賞を受賞したらしい。みんなに嫌われていたと思ってたら、一人の女の子にだけ「実は好きでした」とこっそり告白されたような気分。こんなことだけでもモチベーションは充電できる。ま、数字がいいのが一番なんだけど▼東京芸術劇場で『春子ブックセンター』を観劇。観ながら、芸人さんと役者さんの芝居の違いについて考えを巡らす▼実は自分も来月頭に博品館で舞台をやる予定。詳細は近々。その本の直しがままならず。やばい。

06月14日(土)の断片

▼会議を終え、その足で原宿クエストホールへ。山中千尋コンサート、2日目。昨日とはまた違った選曲とアレンジ。アンコールで演奏した、新たなアレンジの『YAGIBUSHI』は凄まじかった。そんな演奏が間近で聴けたことの至福。招待して頂いた関係者各位に多謝。終演後、本人にご挨拶。天才と少しでも言葉を交わせる喜び。もう次のライヴが待ち遠しい。

06月13日(金)の断片

▼原宿クエストホールでスタートした山中千尋さんのコンサートを観に行く。たっぷり2時間半、至福の時間を過ごす。演奏中はとにかく頭の中が空っぽ。自然と演奏に夢中になり何も考えることなく音と一体化してる感じ。気持ちよく乗るとかそういった類ではなく、何というか、いつの間にかもの凄い勢いで巻き込まれてる感じだ。だから何かを考える余裕がない。それが彼女のライブの大きな魅力。そしてもうひとつの魅力がMC。本人はうまく喋れないので、かなりコンプレックスがあるようだが、間違いなく唯一無比のMCで、観客はそれを楽しんでいる。例えば、普通のMCといえば、次に演奏する曲名を紹介し、それにまつわるエピソードなどを話すものだが、彼女は、「次は『イパネマの娘』をやろうと思ってたんだけど、やめました」と演奏しない曲をわざわざ報告する。そんな時、聞かされた方は“あ、そうですか…”と虚ろな気分になるが、彼女の場合、そこで笑いが起きる。計算なのか、天然なのか。どうも判然としない。ただ、少なくとも数回、そんなMCに声を出して笑った。とにかく演奏は凄まじいし、MCは笑えるし、楽しいコンサート。終演後、楽屋でご本人に挨拶。原宿クエスト・2ディズなので明日が最終日。当然、行く。

06月12日(木)の断片

▼あるクイズ特番の会議。ディレクターの一人が「スイカを英語で何と言うか?」と聞かれて、堂々と「デカメロン」と答えてた。昭和40年生まれの同い年。自分も恥をかいた気分▼待ちに待ったカサンドラ・ウィルソンの新譜『Loverly』購入。仕事を終え、家のオーディオで聴き、移動中はカーオーディオで聴き、さらにiPodで聴いて…近年の彼女の作品は出せば傑作という感じ。斬新でいて、王道。今、最も貫禄のあるジャズボーカリスト▼そういえば、先週、併読していた2冊の本を読了。一冊は作家仲間から薦められていた伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』。氏の小説は何冊か読んでいるが、一番面白いかも。きっと映画になるな、コレ。もう一冊は前田塁『小説の設計図』。豊田由美のコラム(本を選ぶ際に参考にすることが多い)で言及されていた書評集。これが実に面白かった。例えば、『センセイの鞄』。話題になっていた当時、自分はこの小説を“変態小説”だと言ってて誰からも賛同を得なかったが、嬉しいことにこの『小説の設計図』では同様に“SM小説”として、巧みに(そして時に強引に)読み解いてて(深読みしてて)痛快だった。他にも『博士の愛した数式』や『犬身』なども独特な視点で批評していて面白かった。小説なんてどう解釈してもいいのだという指南書▼今週発売の『クイックジャパン』が『内村さまぁ〜ず』特集。かなり詳細なデータも載ってて感心。先日、このインタビューに答えたのだが、写真がかなり怪しい。まるで犯罪者。

06月11日(水)の断片

▼久々に『劇的ビフォーアフター』の会議。今は特番ソフトとして年に何度か放送しているのだが、今回もそんな特番放送に向けて、物件打ち。会議をしていて“この感じ”は久しぶりだと思う。視聴率のためにどうするかという話は一切無く、総合演出の発言の背骨は「これじゃあ、年寄りは使いづらいだろう」の一点。昨日書いた「テレビ画面がまぶしい年寄り」のことを考えるということとは根本的に違う。ま、伝わらないんだろうけど。番組によってつくる目線は様々でいいとは思っているが、最近はあまりにもその幅が狭くなりすぎてる感じがして、なんだか窮屈なのだ▼その意味で本日は楽しい一日。『内村さまぁ〜ず』の会議は殆ど馬鹿話。しかも今度出るDVDをおみやげにもらい嬉しい。もう一個、夏に放送される予定の単発深夜番組に至っては、“好きなことをやって下さい”という発注だ。もうやりたいことがいくつもあって結局決め切れず▼どっちがいいということではなく、自分の中でバランスが崩れるのは恐怖だ。そういった意味ではあの番組の今後の行方が気がかりでしょうがない▼仕事を終え、ドロンズ大島君のちりとり鍋の店『大島』へ。久々にちゃんとしたものを食べたような気がする。

06月10日(火)の断片

▼あるスタッフから送られてきた画像。『あるある大辞典』でテレビ界に大迷惑をかけた関西テレビの局内に貼られたポスター。一見、自局を戒めるための真摯な姿勢に見えるが、ポスター左下に、一個の漢字を発見し、呆れる。少なくとも自分は、このセンスが理解できない▼ある番組の会議。先週の放送を受けて意見交換。一人のスタッフが「一緒に見てた、うちのお婆ちゃんが画面がまぶしいと言ってました」と発言。それを受けてプロデューサーの一人が「お年寄りは目が弱ってる人が多いので、色使いを考えた方がいいかもしれない」と提案。俺たち、テレビ屋は一体、何をつくろうとしているのか。いよいよおかしなことになってきた。果たして、この状況に風穴はあくのか。

06月09日(月)の断片

▼朝、送られたきた視聴率に愕然。先週末、パリーグ応援ツアーで福岡に遠征に行った際、学問の神様、太宰府天満宮にわざわざ立ち寄り、絵馬まで書いて祈願してきたのに、スタート以来の最低視聴率。学問の神様などおらん。

06月08日(日)の断片

▼書かねばならない台本が山積み。締め切りは重なるもの。なのに、夜、足がじんじんする。目も痛い。完全に風邪の兆候。今、風邪をひいてしまうと大変なことになるので、すぐに葛根湯を飲む。が、夜中、熱が出る。手遅れだった。連続の週末旅行の疲れが出たか。てか、毎年、誕生日月前後に体調を崩すことが多い気がする。そんな訳で、台本書きも半ばに寝込む。

06月07日(土)の断片

▼某番組のロケ打ち。資料用にある芸能人の家の中とその奥さんが映った資料VTRを見る。芸能人のプライベートを覗き見した気分。

06月06日(金)の断片

▼本日の最後は『あらびき団』の会議。この番組のイイところは、制作陣の取り組み方だ。自分の担当回をいかに面白く仕上げるかで各ディレクターがしのぎを削っている。そのうちの一人が、ディレクターデビューしたばかりの後輩に視聴率で負けてしまい、「もうディレクター辞めます」とふて腐れていたという話には笑った。そんなディレクターこそが、実は信用出来る。そんな『あらびき団』、本日は「アナル」という単語が入ったネタを、面白いから生かしてあげたいが、コンプライアンス的に難しいかもと言われ、そこをなんとかならんものかと話す。以前、「コウナイシャセイ!」というネタで叱られたらしい。別に下ネタがやりたい訳ではない。面白いからやりたいだけなのに。テレビの笑いはこの先、どうなっていくのか。

06月05日(木)の断片

▼仕事の合間に対談2連発。詳細は省くが、今度リニューアルオープンするサイトにて公開の予定▼そのうちの1つが18歳の時から通い続けている高田馬場のジャズ喫茶、マイルストーンのマスター。初心者向けの名盤を解説しながら紹介して頂く。奇遇にも当時、自分がよくリクエストしていたレコード(レッドガーランド『グルーヴィ』)もその一枚に入っていて、「それは中野君が25年前に聴いてた頃と同じレコードだよ」と言われ、感慨深い気持ちに。今はあの頃と違い、共通言語をもって話せることに喜びを覚える。今後、当時、自分が教わったように入門者向けに数々のジャズの名盤を紹介して頂く予定▼さらに劇団ミーティング。大きなターニングポイント。20年もやってりゃあ、いろんなことがある。

06月04日(水)の断片

▼昔、番組で一緒だったPと久々に企画打ち。仕事してた時は彼はまだADだったが、今や敏腕P。企画内容がおぼろげに見えたと思ったら、即座に編成担当に電話し、今後の営業的な戦略構想を話し始めて驚いた。出演者や作家陣から厚い信望を集めている理由が判る。面白いことを“実現させてあげたい”という想いがひしひしと伝わってくるのだ。このご時世にあって彼のようなスタッフと仕事をするとその前向きさに癒される。是非とも実現させたいものだ▼本日の最後は特番の会議。3時間番組なのに、ひな形が出来てるのでたったの3回で会議終了。あとは台本を書くだけだ。

06月03日(火)の断片

▼昨年やった特番が、日和らず尖った内容にも関わらず視聴率も良く、評判も上々だったためか、今年も第2弾やることが決定。本日、その第1回目の会議。決して詳しいジャンルではないが、だからこそフラットな目で企画を吟味することが出来るとポジティブ思考。秋までの長丁場。いっそのことレギュラーにするのも面白いんじゃないかと思ったりもするが、ネタ的に無理か。

06月02日(月)の断片

▼朝イチで東京に戻り、その足で会議へ。先週と同じ。旅行帰りで仕事。デキる大人のようでもあり、ダメな大人のようでもあり▼仕事を終え、夜は作家仲間で飯。テレビの現状を嘆きながら。この原因は判ってる。判ってるがどうにも出来ないことが歯痒い▼帰宅して、荷物の整理。ライカのデジカメがないことに気付く。どこに忘れたか。本体はまた買えばいいが、写真に収められた瞬間はお金では買えない。必死に探すがやはりない。愕然。

06月01日(日)の断片

▼チェックアウトを済ませ、試合までの時間をせっかくだから観光しようということになり、レンタカーで太宰府天満宮へ。福岡は快晴。暑くもなく寒くもない、この一番いい季節の日曜日に中年放送作家4人でドライブ。楽しいんだか、虚しいんだか。BGMは先の活動休止宣言があったということもあり、サザンオールスターズ。全曲収録のiPodからFM波で飛ばしカーオーディオで流すも今イチ盛り上がらず。町田&岩本は一世代下だし、そーたにさんはあまり知らないらしい。てか、その前に爆睡してるし▼小一時間、車を走らせ、太宰府天満宮に到着。境内は学生たちでごった返している。さすが学業の神様。彼らに混じって「成績が上がりますように」と絵馬を書く。さて神様は願いを叶えてくれるか▼その後、昼食をとり、ホテルのロビーで残りのメンバー(村上、堀江)と合流し、福岡ドームへ。四時間半の死闘の末、見事、ソフトバンクがサヨナラ勝ち。日本記録を更新したクルーンの162キロも見れたし、実に見応えのある試合だった。ソフトバンクが勝ったということで、ドームに花火が上がり、天井がオープン。。わざわざ東京から応援しに来た甲斐があった▼観戦後、博多の屋台街で馬鹿話しながら軽飯。深夜2時、解散。早くも来年が待ち遠しい。

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