« 05月07日の断片 | Main | 05月09日の断片 »

05月08日の断片

▼会議で一緒だった鮫(肌文殊)ちゃんのバッグの中に懐かしいモノを発見!それは“テレ原”!“テレ原”とはテレビ局で使われる、上半分が「画面(動き)」、下半分が「音声(台詞)」に分けられている専用原稿用紙のこと。20代の頃はこのテレ原に、通称“作家ペン”と呼ばれるぺんてるの水性サインペンで、進行台本やコント台本を書いていた。もっといえば、放送作家になりたての頃はこの“テレ原”を持ち歩くことが嬉しくて仕方がなかった。喫茶店のテーブルにガバッとこのテレ原を開いて、台本を書くさまに酔っていたものだ。今の20代〜30代前半の放送作家はおそらく使ったことはないんじゃないか。テレ原自体、各局、作らなくなったと聞いていたので、まるで亡くなった知人と再会したような驚きと喜びがあった。ちなみに、鮫ちゃんが持っていたのは日テレモノ。このテレ原、局によって弱冠の違いがあって、個人的にはフジテレビモノが気に入っていた。紙質も厚さも程よい感じで、罫線もやや控え目なグレーで字と喧嘩をしない優れたデザイン。TBSモノも同等程度に良かった。最もダメなテレ原は実はこの日テレモノで、紙質は安いトイレットペーパーにありがちな、ツルツルした感じのもので、他のテレ原に比べると乾きが遅いので書いてる手で汚してしまいがち。マス目も小さく書いていて窮屈な気分になり、おまけに紙が薄いのでFAXで送ろうとすると必ず2、3枚一緒に引き込まれていくので面倒臭かった。でも初めて手にしたテレ原も実はこの日テレモノだったので、一瞬にして当時のことが蘇り懐かしい気分に。俺も、鮫ちゃんみたく手書きに戻そうかなぁ、って戻す訳がない。今、手書きに戻すとディレクターやADから嫌われるだけだ。台本は打ち直さねばならないから締め切りも早められるし、FAXで送る時間も無駄だし、何よりも書く時に時間がかかり過ぎる。実は何もいいことがない。時代は変わった。書き方も、つくり方も、そして見られ方も。

« 05月07日の断片 | Main | 05月09日の断片 »

Comments

偶然にも、昨日、「毎日新聞」の連載(樋口さんと鮫肌さんと交替で書いている)で、「テレ原」のことを書きました。でも、紙質の違いは忘れていました。このブログがもう1日早ければ・・・残念。

Post a comment

(Not displayed with comment.)

« 05月07日の断片 | Main | 05月09日の断片 »