« 04月18日の断片 | Main | 04月20日の断片 »

04月19日の断片

▼朝早めに起きて長崎県へ。目的は、巨大仏。空港でレンタカーを借り、目指すは“七つ釜聖観音”(長崎県西彼杵郡西海町中浦北郷、身の丈40メートル、1990年建立)。「西海楽園」というテーマパーク的な場所にいると知り、カーナビで検索、一路、その楽園へと向かう▼車を走らせること約1時間半、山道の向こうにうっすらと金色に輝く巨大仏の後ろ姿を発見。人間もそうだが、無防備な後ろ姿を見るとその人の本性を垣間見た感じがする。群馬の“高崎白衣大観音”の時同様、このファーストコンタクトの瞬間は実に興奮する。「あ!いる!」という驚きと喜びと恐怖。この独特な気分を味わいたいばっかりに長崎まで来たと言っても過言ではない▼さらにカーナビに従って車を走らせていると小高い山に再び、観音様の姿が現れた。今度は正面が見え、周囲の風景と馴染んでいるせいか、さっきよりも違和感が薄まっている。いかにも、見せ物という感じ。なので、桜を入れ込んでちょっとイイ感じに撮ってみる。写真を撮りながら徐々にターゲットに近づいていく。このプロセスが楽しくてしょうがない▼で、その“七つ釜聖観音”がいる「西海楽園」に到着。が、とんでもないことが発覚。閉園。経営不振により昨年九月に閉鎖されたらしいのだ。つまり、立ち入り禁止。せっかく東京からわざわざ来たというのに。愕然。で、しばし悩んだ末、強行突破することに。別に悪さをしようという訳ではない。何か盗みに入る訳でもない。ただ、観音様に近づいて純粋に写真が撮りたいだけなのだ。そんなピュアな動機なら許されるに違いない。ということで、園内へ。観音様に続く数百メートルの坂道を上る。少しずつその姿は大きくなっていき、頂上付近で建物に隠れて一旦見えなくなる。が、上り切った瞬間、どかんと真正面に“七つ釜聖観音”が現れる。思わず「うぁッ」と声を出してしまった。周囲には当然、誰もいない。1対1のご対面。何が起きてもたった独りで受け止めねばならない状況に呼吸が荒くなる。そんな中、写真撮影。静物でありながら、まるでモデル撮影のような錯覚に陥り、さらに息が荒くなる。もう撮るアングルがなくなる位、撮りまくり、大満足。無人のテーマパークを後にする。その後、近くに九州一の「七つ釜鍾乳洞」があるのを知り、せっかくだからと見学。巨大仏も不気味だが、鍾乳洞もかなり不気味だ。しかも観光客は誰もおらず、一人っきりで洞窟の中を歩いたので、怖すぎ。コウモリにも襲われるし、ちょっと泣きそうになった▼その後、再び約1時間かけて長崎市内へ。ピッチの電波が届く場所で、今日提出の台本を2本仕上げ、送信。旅の途中で仕事をするのは、決して嫌いではない。むしろはかどる。で、レンタカーを戻し、新幹線で博多へ。明日は、福岡県内にある巨大仏を巡る。

« 04月18日の断片 | Main | 04月20日の断片 »

Comments

巨大仏に近づいていく お姿がまるで 少年のようで 読んでいるわたしも ワクワクしました。お好きなんですね。 

ここまで大きくないと思うのですが、 たまに通る国道沿いに 金色の観音像があります。
夜はライトアップされていて 暗闇に浮かぶ姿を初めて見た時、あまりに不気味で 運転中ハンドル操作を誤りそうになりましした。

Post a comment

(Not displayed with comment.)

« 04月18日の断片 | Main | 04月20日の断片 »