« June 2006 | Main | August 2006 »

7月31日の断片

▽アルバム一枚まるごと気に入るということはそうめったにない。今年聴いた中でパッと思いつくのはノラジョーンズも参加している『LITTLE WILLIES』ぐらいだが、昨日タワレコで試聴もせずに何となく買った『Texas Lightning / Meanwhile, back at the ranch ...』がまさにまるごと気に入ってしまった。『LITTLE WILLIES』を聴いて以来、自分的には静かなカントリーブーム。とは言ってもウィリーネルソンの時代に遡るほど入れ込んでいる訳ではなく、やはりそれなりに今っぽさがないと琴線に引っ掛かってこない。そういった意味ではこの一枚はドンピシャ。ドイツのカントリーバンドで、男女共に自分好みの声質。さらに楽曲も自分好み。数曲入ってるカバーも渋い。「Walk on the wild side」をカントリーアレンジするなんざ泣かせる。しかもベタベタな「Raindrops keep falling on my head」が入ってたりして大喜び。実は大好きなの、この歌。今年の夏はこのアルバムばっか聴くな、たぶん。

7月30日の断片

▽今、個人的に注目度が高い書家、柿沼康二氏のドキュメントをまとめて観た。一回性の奇蹟を創り出す芸術家の理論は実に興味深い。今度、自分が担当する対談番組に出て頂くのだが今から放送が楽しみ▽渋谷アミューズCQNで西川美和監督『ゆれる』を観た。“ゆれる”のは、ギリギリのところで均衡を保っている状態だからこそ。詳述は避けるが久々に読み取るタイプの映画。満席の劇場内の空気がずっとしんと静まりかえっていたのが印象的。今年公開の邦画では確実に3本の指に入る傑作▽映画を観た後にタワレコへ。どこのCDショップも夏特集。夏になると決まって聴きたくなるジャズ系のCDがある。「MARC JOHNSON/THE SOUND OF SUMMER RUNNING」「Cameron Pierre/FRIDAY NIGHT」。どちらもギターメインのフュージョン。最近はスムースジャズとも言われてるな。あとは最近購入したものでは「熱帯JAZZ楽団」も夏っぽくて車内でよく流れてる。毎月大量に買うCDの中でハズしたものはまとめて中古CDショップに売っているが、これらは生き残った保存盤。あ、保存盤だけを資料用に記録していけばいいのか。ま、きっとそのうち面倒臭くなるんだけど。

7月29日の断片

▽不可解なのは、劇団員のいんげんの眉毛だ。今日、11月公演の宣伝用の写真撮影があったのだが、いんげんの眉毛が広がっていることに気付いた。つまり、どんどん増殖していってるのだ。眉毛が伸びるという人はいるが、広がる人はそうはいない。このまま放っておくとそのうち顔面眉毛だらけになる▽オーチャードホールにて広東雑伎団『アクロバティック白鳥の湖』を観劇。男が広げた両腕を綱渡りするように爪先立ちで移動するバレリーナ。男の頭上で爪先立ちして踊るバレリーナ。マシューボーン演出など過去にいろんな『白鳥の湖』を観てはいるがバレエの範疇を越えた数々の離れ業に感服▽さらに宮崎吾郎監督『ゲド戦記』を観た。あんなスゴイ親父を持つと息子としては大変だ。映画は主人公のアレンが父親を刺し殺す場面から始まるのだが、それも何やら意味深に見えて▽そして、今話題の斉藤寅『世田谷一家殺人事件〜侵入者たちの告白』を読了。これが事実だとしたらかなり怖い。いつもならドアの鍵を1つしか施錠しないのだが、読み始めてからドアチェーン含めて2つするようになった。

7月28日の断片

▽毎朝、携帯に天気予報が届くよう配信サービスを設定しているのだが、今朝届いたメールには予報と共に「雲が多いのにナゼ暑い?」という問いかけが。今年は何か異常気象のせいで特に暑くなっているのかと思ったら、その答えはこうだった。「夏だからです」。何だその情報は。朝からふにゃっと脱力。

7月27日の断片

▽世の中、夏休みモード。打ち合わせでテレ朝に行くとドラえもんも夏休みモード▽若手劇団員たちとの稽古中、驚愕の事実が判明。「僕の母親、中野さんと同い年ですよ」。いつかはそんな日が来るだろうとは思っていたが、もう来てしまった。この新人劇団員には母親と同い年の俺はどう見えているのだろうか。

7月26日の断片

▽後輩作家とその結婚相手(現時点では未入籍)と一緒にご飯。数ヶ月前は同じ番組のスタッフとして接していたが、今夜は夫婦(現時点では未入籍)として接することに。そのあまりのギャップに目眩がした。まさかこの二人が結婚するとはなぁ(現時点では未入籍)。男と女。何が起こるか判らない(現時点では未入籍)。

7月25日の断片

▽月曜日のワイドショーを見て驚いた。九州の豪雨が思っていた以上にスゴイことに。宮崎市内はここまですごくはなかったのでその映像に愕然▽同じ番組に生出演していた欽ちゃんも見た。これもスゴイことに。近年稀に見る壮大なコント▽DVDで『バタフライエフェクト』を観る。肝心な部分を曖昧にしてあるが、その曖昧さ故、想像力を掻き立てられる。特典映像に2パターンのエンディング。自分的には公開時に採用されたエンディングが好み。

7月24日の断片

▽朝七時半に起床し、九時の便で帰京。その足で会議へ。そのままぶっ続けで深夜まで会議。疲労困憊。だけど、やっぱり旅行するといい気分転換になる。人生、バランスが肝要。旅行中、読んでた伊坂幸太郎『終末のフール』読了。設定の勝利。自分ならどうするかとつい考えさせられる優れた掌編集。

7月23日の断片

▽昼、杉の子という老舗で宮崎名物、冷や汁を初めて食す。美味▽宮崎まで来たついでに九州旅行を楽しもうという計画だったため、予定通り、福岡へ。宮崎と変わらず悪天候。史上最大の豪雨。なんという引きの強さ▽到着して早々、河太郎という生け簀料理発祥の店で、魚料理三昧。食後、しばらく動けなくなるくらい、腹いっぱい食う。夜中、屋台でラーメン。ここ数年、夜中にラーメンを食べるなんて無茶なことはしないようにしていたが、福岡だから仕方ない。

7月22日の断片

▽昨年から始まった年中行事のひとつ、プロ野球観戦ツアー。今年はオールスター戦を観るためにはるばる宮崎へ。が、羽田空港で搭乗便を待っている時、歩くスポーツ辞典村上君から「雨天のため試合中止」を告げられる。愕然。とは言っても行くしかない。複雑な気持ちのまま、宮崎へ。到着すると、物凄い豪雨。しょうがないので、野球好き作家たちと街へ繰り出し、夕方から酒を飲みながら宮崎名物地鶏堪能。ま、それはそれで楽しい夜。

7月21日の断片

▽新宿サザンシアターにて、千原兄弟ライヴ『15弱』を観劇。初めて観たがとても面白かった。コント自体もさることながら、「舞台でコントを見せるというコト」をちゃんと考えられたステージング。観客もお笑いブームにありがちな「ただ笑いに来ている客」ではなく、ちゃんと「面白いところだけを笑う」客で、客席にいても気持ちがいい。終演後、楽屋へ行き、挨拶。お兄ちゃん、煙草吸ってる姿が怖い▽iTune Music Storeで、サディスティックミカバンドの新譜を発見。「タイムマシンにお願い06」。大名曲のセルフカバー。つい原曲が聴きたくなり、検索。高校時代にタイムスリップ。

7月20日の断片

▽下北沢駅前劇場にて、ネプチューンの原田泰造が旗揚げした劇団、代田'Nプラネッツ『恋するクランケにキスと包帯を!!』を観劇。主宰の演出家はテレビ局員。芝居好きが高じて原田泰造と共に劇団を立ち上げてしまった。そんな二人の「やりたいやりたいやりたい」が詰まった舞台。なんかそういうのって伝わるなぁ▽深夜、例の事件で影響が出た番組の臨時会議。ま、軽率な行動であることは確実だが、深夜にホテルの男の部屋に来ておいて一方的に男が責められるというのもどうなんだと思わなくもない。にしても、欽ちゃんのなんでそうなるの!?欽ちゃんの仮装大賞!欽ちゃんのどこまでやるの!?てな感じ▽本日で人間ドック終了。その病院内で、二月に故郷は宇奈月町から認定された、世界に三人しかいない「宇奈月大使」の一人とバッタリ。スゴイ、偶然。恐るべし、宇奈月大使。

7月19日の断片

雑誌まとめ買い。雑誌だけで年間いくら使ってんだろ。『本の雑誌』今月号は2006年上半期ベスト10。「ベスト10」と題しながらも、その順位はとてもいい加減に、その場の思いつきのような感じで決まっていくところがこの雑誌のいいところ。心底本好きな人たちが作ってることが判る。てか、上半期ベスト10に、自分が読んだ本、一冊も入ってなかった▽本屋で、辞書のようなカタチをしたトイカメラを発見。衝動買い。開くとカメラになる。でもたぶんこれで写真を撮ることはない▽あ、昨日の恵比寿のへんな建物。「日の出自動車」じゃなく、「日の丸自動車」らしい。

7月18日の断片

▽会社がこの秋に引っ越すので、物件下見。恵比寿に行くとこんな建物が。日の出自動車のビルらしい。東京に住んで二十数年。いつこんなものが出来ていたのか。初めて見た▽車を走らせていると、気になるファッションの男性が。一般的に見てこのパンツは有りなのか。どうなんだろう。

7月17日の断片

▽午前中の会議でシュークリームが出たので一番相応しいと思われるAD君にプレゼント▽次の会議がひとつ休みになり、中途半端に時間が空いたので同様に時間が空いたという高須さんと昼飯にベトナム料理を食べ、赤坂は氷川神社敷地内にあるカフェで三時間も談笑。OLの休日か▽写真家、川内倫子の携帯カメラ日記『りんこ日記』を読了。俺も、もっといっぱい写真撮ろ。

7月16日の断片

▽午前中、会議を1本済ませ、すぐさま池袋サンシャイン劇場へ。三宅裕司率いる『熱海五郎一座』を観劇。「東京らしい笑いの軽演劇」を上演していくためのユニット。会場は爆笑につぐ爆笑だが、この舞台を一番楽しんでるのは出演者たちに違いない▽観劇後、今度は中野にあるスタジオあくとれという小劇場へ。元劇団員が旗揚げした『チャルラフシャンプー』という劇団の芝居を観劇。うちの劇団からも二人、客演。お疲れさま▽観劇後、すぐに帰宅して、番組の台本直し▽そんなこんなであっと言う間の日曜日。

7月15日の断片

▽ジャズシンガー、五十嵐はるみさんが新しいユニット「Blues Angels」を結成。8月に発売予定のデビューミニアルバムの宣伝用にコメントを依頼される。彼女はいつも自分が歌いたいものだけを歌ってる感じがして羨ましい。今回もそんな彼女の意向が伺えるポップアルバムでイイ感じ▽『殺人の追憶』ポン・ジュノ監督『ほえる犬は噛まない』鑑賞。いぬを食べる国。観るのがつらいシーン有り。主演のペ・ドゥナがやっぱりいい。決して美形じゃないのにかわいく見えるのはどういうわけだ。

7月14日の断片

▽チャン・ソヌ監督『嘘 LIES』を観た。自分たちの気持ちをうまく処理できずどんどんセックスに歪みが生じていく、その男女のどん詰まり感が痛々しい。これ、観る人によってはただの変態映画だと思うんだろうけど、実は変態になり切れないところが悲劇。にしても、韓国映画ってホントすべてにおいて濃厚だ。設定も極端なものが多いし。本来、自分的にはそういったものとは真逆のさらりと描いたもののほうが好みだが、今は、何ていうか、自分の感性がどんどんレイプされていく感じにハマってる▽茂木健一郎氏がMCを務める『プロフェッショナル〜仕事の流儀〜』を観る。今回は羽生善治氏。ホントは自分が茂木さんとやってる脳内神秘体験を探る番組のゲストに出演してもらいたいと思っていたので悔しい。直感にまつわる話などやはり羽生の話は実に興味深い。保存版。

7月13日の断片

▽若手劇団員たちとの夏期ワークショップ。今期は「戯曲を読む」ことに。ちなみに、“FRIDAYが何曜日か知らない”加藤は舞台に携わる身でありながら「戯曲」の意味を知らなかった。愕然。「台本のことだよ」と教えてやると、「じゃあ、台本でいいじゃないですか」と半分逆ギレ。ところでこの加藤、英語ばかりか漢字も知らない。「猫」という漢字が書けないことが判明し、「それでも27歳かよ」とツッコむと、「日常生活で、猫っていう字、書くことないじゃないですか」とこれまた半分逆ギレ。「ひらがなさえ書ければ、日常生活はさほど困りませんよ」と主張する。「じゃあ、ちゃんと五十音書けるのか」と疑うと、「書けますよ!」と自信満々に答えるので書かせてみたら、「ら行」が抜けていた。しかも、縦書きなのに左から書き出している。恐るべし、加藤▽深夜、韓国映画好きな方からのメールを参考に、パクヨンフ監督『純愛中毒』鑑賞。これ、主役がイ・ビョンホンだしタイトルだけを見るとただのアイドル映画にしか思えず絶対観る気が起きないが、結果、観てよかった。詳細はネタバレになるので伏せるが、この結末にはやられた。いい客だな、俺▽後輩作家から衝撃の報告。今年、二番目に驚いた。といっても、一番驚いたのは何だったか忘れたが、もっと驚いたことがあったような気がするので、二番目。報告を聞き、我が人生を思う。

7月12日の断片

▽ananの取材のためマガジンハウスへ行くと、入構手続きが必要になってて驚いた。てか、大出版社なのにこれまでスルーで入れたことの方が不思議か。引き出し上手な顔馴染みのライター。雑談のように楽しく話す。話していて自分はやはりマザコンだということに気付く。おばあちゃん子でマザコン。気持ち悪、俺▽家に戻るのも中途半端な時間だったので、作家仲間の鮫肌文殊の仕事部屋と言われている渋谷のルノアールへ。ビジネス室を借りて担当台本を一気に書き上げ、メール。たまにこんな場所で仕事するとはかどるなぁ▽その後、社員会を済ませ、閉店間際のタワレコへ。ここ数年、あてがある買い物はアマゾンで済ましているので、カッコよくいえば「音楽的出会い」を求めて。そんな訳で、試聴しながら衝動に任せてまとめ買い▽ここ数日、仕事に追われていたので、帰宅すると一気に開放感。映画を観る。先日久しぶりに『カイロの紫のバラ』を観て、これまた久々に『トップハット』を観直す。この映画で踊るフレッドアステアとジンジャーロジャースの名シーンが『カイロ〜』に引用されているのだ。コメディの基本形とも言える勘違いネタとアステアの華麗なタップダンス。好きな映画の1本▽さらに、カスペ。親子漫才特番。出演者全員の「照れ」がスタジオのテンションを否応なしに上げてて引き込まれる。スタジオの空気ってやっぱ伝わるし、大事。ダウンタウン松本さんとFUJIWARA原西のおかんに爆笑。

7月11日の断片

▽NHKで台本を書く場合、いちいち発注書が手渡され、それにサイン捺印して提出しなければいけない。ものすごいお役所的な手続き。台本を書くのは苦ではないが、この手の事務的な書類を書くのが物凄く苦手。自分の事務能力の無さを憂う▽作家に発注される企画案は「宿題」と呼ばれている。つまり、6歳から41歳の今までずっと宿題をやり続けていることになる。ちなみに、某番組で配られる作家陣がやってきた宿題▽関係ないが、窓から見切れる館ひろし

7月10日の断片

▽作家仲間の樋口君から遅れて誕生プレゼントを貰う。正確にいえば、樋口君の息子から。合格祝いドッキリ(詳細略)のお返し。有り難い。ていうか、照れ臭い▽会議の合間に車内読書。もしかしたら一番落ち着いて読めるんじゃないかという読書スタイル。本日は、スタバでコーヒーを買い、東京タワーの下で頂いたばかりの樋口君の著書『もしも、シンデレラの行動が計算ずくだったら』を読了。こんな風に自分の仕事を体系化して考えたことがなかったので感心。自分はいつだって刹那的だ。ま、いっか。

7月9日の断片

▽懇意にしているプロデューサーの結婚式に出席。結婚式の善し悪しは出席した人たちの“新郎新婦への想い”で決まると思っているが、会場には和気藹々とした祝福ムードが充満していて終始笑いの絶えない心温まるいい結婚式だった。新郎の最後の挨拶。開口一番「もう我慢できません!」と言って号泣し始めた場面に一同笑い泣き。気ままな独身生活を謳歌している自分に、結婚したいと思わせる、ホントにいい結婚式だった。末永くお幸せに▽帰宅して、特に急ぎの仕事もないので韓国映画タイム。この「断片」を読んでる韓国映画好きな方から、いくつかメールを頂き、その情報を元に購入したDVDを観た。1本目は『リメンバーミー』。時空を越えた設定が巧い。が、韓国映画の割には踏み込み方が軽めでちと拍子抜け。2本目が『浮気な家族』。多くの映画がセックスを単なる愛情表現として使うことが多いのに対し、セックスという行為を多義的に描いていて感服。他にもおすすめ韓国映画情報募集。

7月8日の断片

▽今週末も韓国映画三昧のつもりが、午前中から夜まで会議三昧▽届いていた『6人の放送作家と1人の千原ジュニア』の見本盤DVDを副音声で作家仲間のトークを聞きながら観る。発売は7月19日らしい。たったの400人しか観ていないライブ。DVDになると何人ぐらいの人が観るんだろ。舞台は一回性の魅力だと思ってはいるが、これからは自分の舞台をDVDに残すということもちゃんと考えていくべきなのかも、と観ながら思う。

7月7日の断片

▽本日目撃の誕生日ナンバープレート。同じナンバープレートの都バスに出会う確率もかなり低いはず▽テレビ局の会議室に行くことはあっても、制作局に行くことはあまりない。今日、久しぶりに立ち寄ったらこんなことに。こんな光景を見ると「テレビ局だなぁ」という実感が沸く。

7月6日の断片

▽本日から若手劇団員たちとワークショップ開始。以前、どんなことをするのかと聞かれ、「夏だから毎回スイカを食べる」と答えておいたが、ホントにやると面白いので、まずはみんなでスイカを食べる。その後、今後の計画を話し合う。実はこの話し合うというのも役者にとっては大事な技術だと思っていて、とかく役者ってのは自分の意見に私情と感情をのっけて話しがち。私情は話を混乱させるだけだし、感情は議題の本質以外のところで人の感情を逆撫でする。だからそれらを排除し客観的に議題と向かい合うことが大事。若手劇団員にも、ことあるごとに「どうする?」と聞いているのだが、その辺りのことも身につけていってほしい。という訳で、夏期ワークショップのテーマも無事決定▽久しぶりに“FRIDAYが何曜日か知らない”加藤の話。ある仕事で、同じ劇団員と共に17世紀の陶器展示会に行った時のこと。撮影の合間に加藤が聞いてきたらしい。「今年って何世紀?」。27歳のオトナがそんなことも知らないとは驚かせる。さらに驚かせるのは「21世紀」と教えてあげた後の発言。「じゃあ、この陶器、四年前のか」。アホである▽そして、本日の韓国映画。『おばあちゃんの家』と共に、この「断片」を読んでる方から薦められた映画、『バンジージャンプする』と『オアシス』を観る。前者は設定の妙。一見ありがちな話にアレンジを加えて斬新な設定に。これ深刻なラブストーリーとして描いているが実は思いっきり喜劇的状況だ▽『オアシス』はよくもこの世界をここまでストレートに描いたものだと感服。偏見と先入観で社会的に疎外された男女の恋愛、のようなもの。オアシス。コメントではこの映画を「変態」としてたが、自分的にはこれを「変態」とは思わないのです。むしろすごく人間の真っ当な部分を突いてて納得しながら観ました。日本の同類な映画に『ジョゼと虎と魚たち』という名作があるが、これは韓国人のメンタリティがあってこそ出来た傑作。とにかく主演女優ムン・ソリの怪演が凄まじいことになってる。

7月5日の断片

『千年女優』を観た。伝説の女優へのインタビューをベースに、時空を越えたエピソードが再現されていく。最後の台詞はまさに「女優」らしい一言。その言葉はある意味、この映画のどんでん返しでもある。その一言があるのとないのとでは作品の意味合いが大きく違ってくる。凄みというか▽依然としてマイ韓国映画ブームは続いていて、本日はイ・ジョンヒャン監督『おばあちゃんの家』。おばあちゃん子だった自分としては、否応なしに自らの幼少時代を思い出す。すべてのおばあちゃん子だったオトナに▽本日発売の『TVブロス』に、「6人の放送作家と1人の千原ジュニア」の特集記事が。今月DVDが発売されるらしい。しかし、表紙に自分が写っているのは妙な気分だ。

7月4日の断片

▽テレビの会議を終え、劇団ミーティング。11月公演に向けた事務的な取り決め。終わったと思ったらもう次の準備だ。半年なんてあっと言う間▽急に思い立って『カイロの紫のバラ』を観た。数多いウッディアレン映画のなかで最も好きな作品。好きなのに、考えてみたら観るのは20年ぶりだ。ラストシーンのフレッドアステアのダンスを見つめるミアファローの表情だけは強烈に覚えていて、20年前と同様にジーンときた。映画史に残る名シーン。

7月3日の断片

▽急遽、会議が3本も休みになり、タナボタな時間が出来たのでDVDで『キングコング』を観た。CGの凄さに圧倒される。『ジュラシックパーク』を観た時もスゴイと思ったが、もはやその比ではない。動きや質感がリアル過ぎ。本当に存在しているかのようだ。どうやってニューヨークまでキングコングを運んだのかとか氷上で美女と戯れていて何故氷が割れないのかなどツッコミどころ満載な超豪華B級映画。「髑髏(どくろ)島」に入ってからはかなり面白いが、島に至るまでが登場人物の背景を無駄に描き過ぎていてちと残念。

7月2日の断片

▽青山スパイラルホールで、宮本亜門演出の朗読劇『ヴァギナモノローグ』を観劇。出演は東ちづる、野沢直子、内田春菊。以前、この戯曲を読んだ時はとても興味深い内容でありながらも、日本で上演するのは難しいだろうと思っていた。が、とても面白く観た。宮本演出に脱帽。さらに野沢直子の場を軽くするパワーも圧巻。「おまんこ」と連呼して笑いをとれる女優はそうはいない。詳細はまだ明かせないが、来年、外部で朗読劇を演出する予定なので、今回の舞台はとても勉強になった▽その後、六本木ヒルズでピクサーアニメ『カーズ』を観た。『トイストーリー2』と同じジョンラセター監督。若干納得のいかない部分はあったものの、2時間がホントあっと言う間だった。2006年「2時間あっと言う間選手権」今のところ第1位。

7月1日の断片

▽村上隆『芸術起業論』を読了。「アート」と「マネー」の関係を冷めた視線で語っていて刺激的。日本人のお金に対する考え方が変化してきているのは明らか。自分的には育ってきた環境の影響もあって、お金に関してはいかにその呪縛に囚われないよう生きていけるかということばかり考えているが、ある種、氏の考え方にも共感しつつ読み進める。さらに、併読していた水道橋博士『博士の異常な健康』、吉田戦車『戦車映画』も読了。読書三昧な一日

« June 2006 | Main | August 2006 »