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6月17日の断片

乾くるみ『イニシエーションラブ』を読了。会社の後輩の薦めで読み始めたのだが、何の変哲もないベタな恋愛話が延々続き、「最後の一行で大どんでん返しがある」という情報を貰っていなかったら、読み進めるのが辛く感じたはず。中高生ならばこの程度の話でも自分とオーバーラップさせて夢中で読むのだろうが、四十を過ぎた中年には、色褪せたものにしか映らない。そして、「一行で大どんでん返し」がある最後のページ。その色褪せたベタな恋愛話が、たったの一行でまた別のベタな恋愛話に変わった。巧い。ちょっとした悪意が潜むその構造に感服。何故、ベタな恋愛話を設定したのか、その理由も判った。それにしても、「どんでん返し」後の恋愛話もまた色褪せていると感じてしまうのは、やはり歳をとった証拠だな。

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