« 12月30日の断片 | Main | 1月1日の断片 »

2004年の断片

大晦日なので、今年を振り返ってみる。
昨年ほどではないが、正直、あまりいい年ではなかった。
仕事面では、本公演も二回やりつつ、
新番組もなんとか軌道に乗せ、それなりに充実していたが、
健康面が不安定なのが、ダメだ。
それも含めて、来年はプライベートの充実が課題だな。
★でいえば、去年が星半分の☆だったのに対して、今年は★。

そんな訳で、大晦日恒例の今年のマイベスト。
まずは、今年観たDVDを含めた映画のベスト10。
今年は本公演が二回あったせいもあって、54本と去年の
半分も観ていないが、とりあえず。

10位は、VOL.1と合わせて、無駄なところをカットして、
一本の映画にすれば、かなり面白い作品になってたんじゃないかと
思われる『キルビルvol.2』
9位は、沖縄がマイブームということもあるが、
主人公の小4の女の子がとにかく個性的で光っていた、
『ホテルハイビスカス』
男の子たちを家来のように従えて、海辺を歌いながら行進する
シーンは名シーン。何度も繰り返し観て笑った。
8位は、定年退職する男の哀愁が面白悲しい『アバウトシュミット』
ファーストシーンで映画の良し悪しがわかることが多いが、
この映画の始まりもとてもよかった。
7位は、去年の『ニモ』に続き、ピクサーがランクイン。
『Mr.インクレディブル』CGの進化はどこまでいくのか。
6位は、今やハリウッド俳優、渡辺謙の映画といっても過言ではない、
『ラストサムライ』
5位は、これまたCGアニメ、長靴をはいた猫に笑わされてしまった、
『シュレック2』
4位は、ヒロイン役のキャスティングに不満があるが、
飽きさせない展開が巧い『スパイダーマン2』
3位は、最後の仕掛けに、思わず涙腺を弛まされてしまった、
『ラブストーリー』。
2位は、迷った末に、『ディボースショウ』
そして、1位は僅差で、『SAW』
1位、2位はどっちも、意外な展開に舌を巻いたのだった。
最後に、今年の“観なきゃよかったワースト映画”は、同率で3本。
『えびボクサー』『Summer Nude』『テハンノで売春していて
バラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる』。

続いて、今年読んだ46冊の本の中からマイベスト。
10位は、女の情念渦巻くなかにし礼『さくら伝説』
9位は、読者の思い込みを巧妙に利用したミステリー、
『アヒルと鴨のコインロッカー』
8位は、江國香織『号泣する準備は出来ていた』
この作家の小説は初めて読んだが、いい意味で抱いていた印象と違った。
7位は、独特な文体にぐいぐい引き込まれてしまった、
町田康『パンク侍、斬られて候』
6位は、不可思議な話を人から聞き集めているという設定で、
掌編を巧くまとめた北村薫『語り女たち』
近年、この手の世界観がツボ。
5位は、恩田陸『夜のピクニック』
思いついた時点で物語が内包されている優れた設定。
4位は、梨木香歩『家守奇譚』
何とも不思議な味わいのある短編集。
3位は、ジュンパ・ラヒリ『その名にちなんで』
『停電の夜に』も好きな海外小説の一冊だが、これもかなりいい。
2位は、悩んだ末に、中野独人『電車男』
話題になった後で、電車男は架空の男で、誰かがネタで書き込んでいたという
噂が流れ、それを得意気に「あれは嘘らしいよ」と言ってる大馬鹿者がいるが、
そんな真偽などどうでもいいのだ。
仮に、ネタだとしても、電車男の書き込みに一喜一憂した連中の反応は、
リアルなわけで、何よりもそれがこの物語の重要な部分だ。
大体、電車男がやったこと自体は、ドラマチックでも何でもないんだし。
そして1位。今年もこの人だった。重松清『卒業』
4編から成る短編集だが、「まゆみのマーチ」が巧すぎ。涙腺決壊。

最後に、小説以外のジャンルで印象に残ったのは、
写真集では、以下の3冊。
荒木経惟『恋する老人たち』
川内倫子『AILA』
中野正貴『東京窓景 Tokyo Windows』

その他では、河合香織『セックスボランティア』
ポールオースター『トゥルーストーリーズ』
新元良一『翻訳文学ブックカフェ』、糸井重里『智慧の実を食べよう』
“読まなきゃよかったワースト本”は特になし。

そして、印象に残ったイベントなどは、
ミュージカル『42nd STREET』、マシューボーン『くるみ割り人形』
バンドパフォーマンス『blast!』
ブルーノートの矢野顕子ライヴ
振り返ってみて、あまり観に行ってないことが判明。

来年は、仕事もそうだが、プライベートの充実だな。
積極的に仕事に取り組みつつ、
だからといって、決して仕事に追われるような生活にはならないよう、
いろんなことを楽しもう。
そのためにも、健康面をもう一度、見直さねば。

そんな訳で、来年もよろしく。
この『日常の断片』は、正月も休まず、更新。
さて、来年は一日も休むことなく、更新し続けられるか。

« 12月30日の断片 | Main | 1月1日の断片 »

Comments

このブログ、初めまして。中野さんほど映画の本数は見ていませんが、僕も2004年の映画ベスト10をやりたくなってしまい、ここに載せさせて頂きます。
かなり個人的趣味が濃いですね、やっぱり!

第10位は「スカイキャプテン~ワールド・オブ・トゥモロー」。映画自体は大したことないのですが、ただの素人のオタクおじさんがいきなりハリウッドでビッグバジェットの映画を撮った!というところに感動。。。

第9位は「ドーン・オブ・ザ・デッド」。このヒットによって僕の大好きなゾンビ映画が流行に!
おかげで本家のジョージ・A・ロメロも新作ゾンビものを撮れることになったことの功績に対して。。。

第8位は「ショーン・オブ・ザ・デッド」。
その流行のひとつ。コメディとホラーの融合もの
です。僕がすごくやりたいジャンルだったのですが、何とかうまく構成している映画です。もう少し笑いが欲しかったかなあ。でも、見習わなければ。

第7位は「スパイダーマン2」。確かに面白い!
特にギャグ部分が好きです。

第6位は「キューティーハニー」。とてつもなく
キッチュ!それを狙いでやるのには勇気がとっても必要だったはず。愛すべき映画です。
しばらく車でこのサントラばっかり聞いてました。パヤパヤ!

第5位は「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」。作品自体は「2」の方が好きなのですが、
人生を賭けて映画を撮る、というその姿勢に感銘を受けました。演出・世界観含めて偉大なる映画
です。SWを越えたかも、とすら思ってしまいました。

第4位は「ヴィタール」。大好きな塚本監督の最新作。らしさ満載ですが、とっても美しい映画になっていました。

第3位は「オールドボーイ」。街角の話題から、初めて映画館でお金を払って見た韓国映画です。やられた。あのねちっこい演出と脚本は確かに凄い。
見た日は1日頭から離れませんでした。

第2位は「世界でいちばん不幸で幸せな私」。
いいですよー、これ。普段フランス映画なんてまず見ないのですが、たまたま銀座で見て、はまりました。画面もポップだし、ストーリーのせつなく狂った感じが僕の趣味ストレート!とても新人とは思えない作りです。

第1位は、中野さんと同じく!「SAW」。
こちらも新人コンビの作品ですが、うまい!
うますぎる!話題になるスタイリッシュな作品を
目指してちゃんと作れる・・・才能ですなあ。
惚れました。

勝手にいろいろ書かせてもらってすみません。でも、なんか楽しいですね!こういうこと書いてると。
てなことで、今年もいい映画をたくさん見たいですね!ではでは。

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59986/2433423

Listed below are links to weblogs that reference 2004年の断片:

« 12月30日の断片 | Main | 1月1日の断片 »